この宇宙は、どのように生成し発展してきたのでしょうか。宇宙活動の根源があるとすれば、それは一体何でしょうか。
『古事記』冒頭には、アマノミナカヌシの神という宇宙の中心を司る働きがあり、それが陽の働きと陰の働きとなって活動力(ムスヒ)を生み、見事に発展していって大宇宙が成立したと記されています。
この宇宙は、どのように生成し発展してきたのでしょうか。宇宙活動の根源があるとすれば、それは一体何でしょうか。
『古事記』冒頭には、アマノミナカヌシの神という宇宙の中心を司る働きがあり、それが陽の働きと陰の働きとなって活動力(ムスヒ)を生み、見事に発展していって大宇宙が成立したと記されています。
何かを恐れる心を、自分が作り出している場合があると述べました。不安が高まってきて恐怖心が生じ、疑心暗鬼となって対立が深まるのは、国家同士の関係にも起こり得ます。
これまで外向的な約束を互いに何度も裏切ってきたというような場合、相手国に対する不信感は根深く、ちょっとした事で緊張の度が高まり易くなります。ここで叩いておかないと一気にやられかねないという恐怖心が、先制攻撃を誘発させる下地となるのです。
続いて沖導師の教えを紹介していきます。
「恐怖するのは、悪あり、損あり、敵ありと対立するからで、物事の真実を見る明がないからである。物事の真実は、現象はそのまま実在の現われであるという事実である。」(1960沖正弘『ヨガ行法と哲学』霞ヶ関書房60頁)
物事をバランス良く全体的に観る方法として、「四観」について述べてきました。
物事を素直に観る力。それは余分な力が抜けていて、心身が平静なときにより発揮されます。心身が不安定になると、それに応じて目の前にあるものが歪んで見えるようになり、そのままでは物事の真実を観ることが出来ません。
物事の真実を把握するには、バランス良く全体を観る必要があります。そのための観方として、主観・客観・表観・裏観による「四観」があります。四観には組み合わせがあり、裏観+主観タイプに属すのが宗教家であるとし、宗教は「許し」によって人々を救済するということを説明しました。
縦横十字のマトリクス表を、もう一度頭に浮かべてください。左上(2)の表観+客観タイプに「道徳家」が、右下(4)の裏観+主観タイプに「宗教家」がきます。道徳と宗教は、どちらも「人の生き方」を教えていますから似ていると思われがちですが、左上と右下という対極に位置する分、明らかな違いがあります。
主観・客観・表観・裏観の四観による組み合わせは、(1)表観+主観、(2)表観+客観、(3)裏観+客観、(4)裏観+主観の四通りです。それぞれのタイプに、特徴や傾向があるということを述べました。
主観・客観・表観・裏観という、四観(四つの観)について説明しました。これら四観は、四通りの組み合わせが出来ます。
縦横十字のマトリクス表を頭に浮かべてください。縦軸の上に表観、下に裏観、横軸の右に主観、左に裏観を置きます。そうすると、中心点から見て、右上が(1)表観+主観、左上が(2)表観+客観、左下が(3)裏観+客観、右下が(4)裏観+主観となります。
それから、表観と裏観について述べます。これらは聞き慣れない熟語だと思います。筆者は、国学(大和言葉の世界観など)の師・河戸博詞先生から、この表観と裏観という言葉を学びました。
主観・客観・表観・裏観。四つの観だから四観といいます。これらは、漢字を見ただけだと難しそうに思うかも知れませんが、物事に対する観方(みかた)として、誰でも普段行っていることばかりです。