其の四十七 会社は、社長の器以上に大きくならない…

昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏が説く「経営の五原則」の第二は、「社会的任務の自覚」です。「わが社の社会的役割を明らかに」し、「社業を通じて社会的任務を果たしているという」自覚が社員にも欲しいとのことです。
(2018宮崎貞行『天皇の国師 賢者三上照夫と日本の使命』きれい・ねっとp.264.)

即ち、仕事の意味、わが社の存在意義を明確にせよと。

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其の四十六 社員の幸せは、誇りと情熱を持てる仕事をすることにある

神武天皇が日向の国を治めたときの基本理念が、「蒙(くら)くして正しきを養ひ、(中略)慶(よろこび)を積み暉(ひかり)を重ね、多(さわ)に年所(とし)を歴(へ)たり」でした。(『日本書紀』巻第三 神武天皇・即位前紀)。

天孫降臨の際、まだ地上は暗い状態でしたが、ニニギノミコトとその子孫が正しい道を養い、慶事を重ねられ、長い年月を経て今に至りました、というのがこのお言葉の意味です。そうして、神武天皇はご東征あそばされ、大和の橿原の地に都を定め、日本国の統治を進めていかれました。

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其の四十五 制度や仕組みは、目的を遂行するための手段や手続きに過ぎない…

民生を安定させ、精神文化を向上させ、正しい統治の道を行くこと。そうして国民の暮らしを向上させることは、人皇初代・神武天皇の大御心そのものでした。昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏は、次のように述べています。

「戦後日本が採用したアメリカ型の民主主義は、統治の手段のひとつにすぎず、統治の理念、国家の目的ではないと三上は語っていた。いわれてみれば、なるほど、民主主義も三権分立も意思決定の手続きであり、手続きをどんなに精緻に整えてもそこから国家の存立と発展の理念が生まれるわけではない。」(2018宮崎貞行『天皇の国師 賢者三上照夫と日本の使命』きれい・ねっとp.253.)

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其の四十四 憲法十七条に示された、日本人の心の在り方や、問題解決の心得…

憲法十七条は文章にまとめてあるのですから、その意味で成文憲法です。
しかし、そこには普段文章化されていない、日本人の「心の在り方」や「問題解決の心得」といった、日本社会の深層に息づいている「和の精神」が込められています。

私見が入りますが、各条文の要点と、その主旨を一言ずつ述べておきます。

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其の四十三 日本社会の深層に息づいている「和の精神」こそ、不文憲法にあたるもの!

3名による会話(鼎談)は、思想的に相通じ合うこともあって、大いに盛り上がって散会となりました。3名とは、昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏、熱心な神道家で皇宮警察警務部長であった仲山順一氏、大和言葉・国学の師である河戸博詞先生のことです。

場所は東京都国分寺の仲山邸、ときは昭和52年7月。それは、林が河戸先生と出会ってから2年後にあたります。

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其の四十二 思想における敗戦が、物理的な敗戦上に、日本の復活を阻(はば)んでいる

大和言葉・国学の師である河戸博詞先生の、憂国の情が舌鋒鋭く炸裂します!
今(令和8年)から50年ほど前の国情について、戦後復興を果たして物質的には栄えてきたものの、国民が日本人としての気概や誇りを失い、個人中心主義に堕し、いよいよ世界の食い物にされようとしていると。

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其の四十一 戦前、昭和天皇は「この法案で国民が幸せになるのか」と質問されていた…

立憲政治が行われる中で、戦前の昭和天皇は、どうのように政治家を戒められたのか。これについて、宮崎貞行氏は『天皇の国師 賢者三上照夫と日本の使命』の中で、次のように述べています。

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其の四十 政治のまつりごとと、祭祀のまつりごと。天皇は両者を担われる

天皇は、二つの「まつりごと」を担われます。一つは政治のまつりごと、もう一つは祭祀のまつりごとです。天皇は元首であると同時に、祭祀王でもあるのです。

昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏は、次のように述べました。

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其の三十九 天皇は、血統と霊統の両方を継いでいる…

昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏、熱心な神道家で皇宮警察警務部長であった仲山順一氏、そして大和言葉・国学の師である河戸博詞先生。3名の盟友によるここまでの議論を、三上氏がまとめました。

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其の三十八 吉田松陰先生が、獄中で涙を流して読まれた書『靖献遺言』

「万世一系の天皇家は神代から二百万年続いてきた」という話の続きです。
天下をさらに平和にしようと志された神武天皇は、九州の日向から大和へ向けて御東征されます。

まだまだ互いの抗争が絶えない我が国を、よく統(す)べよう(まとめよう)と志され、その中心地に、四方を青山に囲まれた美しい地である大和を選ばれたのです。

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