其の三十九 天皇は、血統と霊統の両方を継いでいる…

昭和天皇のご進講役であった三上照夫氏、熱心な神道家で皇宮警察警務部長であった仲山順一氏、そして大和言葉・国学の師である河戸博詞先生。3名の盟友によるここまでの議論を、三上氏がまとめました。

「天皇は、血統上も万世一系、霊統上も一系とみられており、そういうお方として敬愛されてきた。たかだか千年の歴史しかない英国王室と比べても、またホツマ文献や宮下文書などの古伝で六千年以上の皇室の記録が記述されていることを見ても、万世一系と呼んで差し支えないでしょう。万世一系の掛け声のもとに多数の部族を調和させようとしてきた大和の理念に崇高な価値があるとみてよいと思います。また、偉大な霊力をもっていた天照大神の霊統を継ぐ祭祀王として霊的カリスマを保持しておられることも確かです。

この霊統の継続を担保するのは、おっしゃるとおり祭祀の実行によってですが、肝腎の憲法に天皇のなさるべき祭祀という行為に対して保護の文面がないのが重大な欠陥ではないでしょうか」(2018宮崎貞行『天皇の国師 賢者三上照夫と日本の使命』きれい・ねっとp.236.)

天皇は、血統と霊統を継いでいます。血統は神武天皇から(実際にはそれ以前から)続く男系男子のチスヂ(血筋)によって、霊統は天照大御神による高天原での祭祀を受け継ぐことによって成立しました。

学術的に認められてはいないものの、『古事記』や『日本書紀』以前の古文献とされる本に『秀真伝』や『宮下文書』があります。それらに、六千年以上続く皇室の歴史が記述されているとすれば(そして、それが太古からの伝承として確認されるものならば)本当に凄いことです。いずれにせよ、記紀以前の古文献(原資料)があったことは確かです。

河戸先生は三上氏のまとめを受け、天皇の公的行為として、憲法に伝統祭祀を明記すべきであることを強調されています。(同p.236.)(続く)