◇個体の終わりが、どこにあるのか分からない…◇
念子の存在が分かりますと、人間は個々バラバラではないということが見えてまいります。個の確立や個人主義という考え方は、人の尊厳を守り、自立した人間を育てる上でとても重要ですが、その一方で、人と人のつながりや絆(きづな)を薄れさせてはなりません。
東洋的達人の研究・老子に学ぶ人間の大きさ
No.146 「量子論」と念子
◇先祖から自分、自分から子孫へと続く血筋は、生まれ変わりの基本軸◇
守護霊の話ですが、自分を守ってくれる念子の出所(でどころ)として、一番大切な存在はご先祖だと思います。登山で遭難して死にそうになったとき、「こっちへ逃げろ」と先祖が囁いてくれ、その誘導で助かった。臨死体験の中、先祖が「まだ来てはいけない」と止めてくれたお陰で蘇生出来た、などという不思議な話が数多くあります。
No.145 講義中に起こる、何かに導かれて喋らされているという感覚
◇念子が集まると「念子体」になる◇
人にはそれぞれ、その人を守っている「目に見えない力」があるという話があります。自分を助けてくれる“不可思議な存在”です。真偽は兎も角、「自分にも、そういう力があるのだろうか? あるとすれば、一体それはどういう力なのだろうか?」と、誰だって興味が湧くはずです。
No.144 いわゆる幽霊は、残留念子によって起こされる現象
◇お化けや悪霊は、全くの迷信ではない◇
念子を基に、お化け(悪霊)をどう解釈するかについて述べておきます。
結論から言うと、生きているときと同等の精神活動を行う、いわゆる「死後の霊魂」なるものは存在しないでしょう。
No.143 マガツヒを呑み込んで直してしまう力量や器量
◇ナホヒとマガツヒは表裏の関係◇
もっとナホヒを増やして優勢にしなければ…、と述べました。単純に善悪で分ければ、ナホヒが善、マガツヒが悪ですから、ナホヒを多くするのが進化への道となります。でも、マガツヒを敵視すれば済むというものでもありません。これを上手く活用すると、進化に大いに役立つのです。
No.142 現代文明は、まさにマガツヒ文明
◇マガツヒも集めると大きな力になる◇
マガツヒも集めると大きな力になります。エネルギーが強まり、それを使って高い地位に就いたり、金儲けが出来たりします。「有名人になって何でも手に入れたい」、「金持ちになって羨ましがられたい」と強く願えば、その熱意によってマガツヒが引き寄せられ、願望が実現して栄えてしまうのです。一時的で永続性に乏しいとしても、力があれば願いは“物理的に”叶うものです。
No.141 未完成なところや不完全さは、実は伸び代(のびしろ)なり
◇念子にもレベルの違いがある◇
先に述べた通り、人間は念子の放出体であると同時に、その吸収体でもあります。念子を出したり受け入れたりしながら、全うされるのが人の一生です。
その際、注意すべきことがあります。それは素直な心の大切さです。曇り無き心でいないと、高レベルの念子を出せない(受け入れられない)ばかりか、低レベルの念子を発して(集めて)しまうことになってしまいます。
No.140 先人の念子が乗り移ると、普通では成し得ない創造力が発揮される
◇人にはそれぞれ、その人の天性と使命がある◇
吉田松陰先生は、全身で考え抜いた意見のみを信じました。頭の中を巡らせただけの意見が、如何(いか)にあてにならないかを知り抜いていたのです。激動期の困難にぶつかったときは、身体全体で練り上げた「止むに止まれぬ思い」、則ち胆識レベルから出て来る意見でないと全然役に立ちません。
No.139 人間の価値は、どんな念子を発して生き抜いたかで決まる
◇人間は、精神エネルギーの放出体◇
人間の特徴は、その活発な精神活動にあります。感じたり、考えたり、願ったりした事を、絵に描いたり、物で作ったり、言葉に表したりします。他の動物に比べ、その創造性たるや格段に高いものがあります。
人間は、精神エネルギーの放出体です。人間から発せられる心のエネルギーには無限と言ってもいいほどの力があり、本連載では、分子、原子、素粒子に倣って、それを「念子」と呼んできました。
No.138 囚われや拘(こだわ)りを超えた、真に自由な世界
◇「賢しらな輩」が国を傾け、国民を苦しめてきた◇
こうして老子の政治原理は、「賢しらの人為」を否定するところにありました。才能と欲望を、可能な限り結ばないよう促したのです。
才能には高低の差があり、欲望には公私の違いがあります。問題は、才能の高い人が私的な欲望を膨らませてしまうところにあります。優秀な者ほど、自分の才能に溺れ、私利私欲に走ってしまうのです。老子が否定しているのは、まさにそこでした。