No.111 我が国の運命が、世界人類の禍福を決定する(最終回)

昭和という元号の由来は、「百姓昭明 協和万邦(ひゃくせいしょうめいきょうわばんぽう)」(『書経』)にあります。「百姓」は国民、「昭明」は明らかなこと、「協和」は仲良く協力すること、「万邦」は世界の国々を表しています。「百姓昭明 協和万邦」には、国民が明るく徳を高め、世界の国々が平和に協力し合うという意味があり、それが「昭和」という元号の理想なのです。

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No.109 人に疑われるのは、こちらの態度が決まらないから

8 国民的大理想の確立

昭和元年12月28日、今上天皇(きんじょうてんのう、このときの今上天皇は大正天皇)が皇位を継承され、その詔勅に「我が国の国是は日に進むにあり、日に新たにするにあり」云々(うんぬん)と宣(のたま)いました。このお言葉こそ、本当に我々国民の進むべき方向と態度を明示されたものです。

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No.108 立て、立て、断固として立て!

我が国が抱える問題は、いろいろなところに積み重なり、今や空全体に満ち広がっている状態です。そのため国民は、塗炭(とたん、泥にまみれ火に焼かれること)の苦しみに悩まされています。その上、東洋の情勢は常に定まらず、日本の前途は憂慮(ゆうりょ)が深まるばかりです。

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No.104 ある県庁で目撃した異様な光景…

◆下の人たちは魂を失い、熱意を捧げる対象が分からなくなる

明治天皇は、国家というものは国民精神が剛健でなければ興隆しないと断言されました。その大御心に反して、だらしのない贅沢(ぜいたく)な暮らしにふけっているのは誰でしょうか。それは上に立つ者たちです。

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No.103 上に立つ人々が、世の中を悪くしている

6 社会悪の根源

社会の現状は、善でしょうか、それとも悪でしょうか。もちろん善であり美である部分もありますが、全体的に観て醜悪(しゅうあく)ではないかと思われます。精神生活は常に不安であり、物質生活においても絶えず脅かされています。これは、明らかに善美でない証拠です。

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