念子は念エネルギーのことで、物理学でいう量子と同様の「超微細な実体」であるとお考えください。人間は念子を出す主体です。祈りや強い願い、確固たる志などは、念子を発生させる元になります。あるいは、感動や感謝したとき、激しい怒りや深い悲しみを起こしたときも念子を出します。
【綜學】現代文明の行き詰まりを救う全体学
その137 視・聴・嗅・味・触、これら五感が基本となって第六感が機能する
「全体を観る」「核心を掴む」「流れを読む」。この3つは物事の大局を捉える際の綜學的視点であり、これらを働かせる際に必要となるのが直観です。直観は、第六感や霊感、インスピレーションとも言い換えられる認識です。
四観のところで述べたように、主観と客観はバランスが重要です。直観は、特に主観を生かすことで機能するのですが、主観のみに頼りますと、思い込みの当てずっぽうに陥ってしまう弊害があります。感じたままを重んずるのは基本的に良いことであるものの、子供の好き嫌いと同じ状態に偏らないよう注意が要るというわけです。
その136 全体・核心・流れは、問題解決の綜學的視点
綜學の「ものの見方や考え方」の補足の続きです。物事の大局を捉える際の綜學的視点として、「全体を観る」、「核心を掴む」、「流れを読む」の3つを挙げておきます。略して「全・核・流」です。この3つは、問題解決に際してのご参考にしてください。
為すことが裏目に出て苦しいときや、上手く行かなくて悩んでいるときに、人はどうしても「ものの見方」が狭くなります。部分に囚われ、目の前しか見えず、消極的になって将来を悲観します。
その135 言ったからにはやる、やるからこそ言う。言うが成る、だから誠!
それから、短期の心得として、信用構築の必要性を述べておきます。とかく本音は行動に現れるものです。それも小事や細事に現れます。そこで、今出来る小事をやっているかどうかや、小さな約束を守れるかどうかが肝腎となり、それらを見れば信用に足る人かどうかが判明することになります。
その134 こんなことをしていて何になるんだ、と焦っている人のために…
綜學の「ものの見方や考え方」について、補足をいくつか述べておきます。一つは長期・中期・短期人生目標の「串団子論」です。
3個の団子があり、それらが一本の串で貫かれています。一番上は長期、真ん中は中期、一番下は短期の人生目標を、それぞれ示しております。
その133 幸せや成長の元になる12の観方(綜學十二観)
「観」にも、いろいろあります。四観を述べたところで、「綜學十二観」をご紹介しておきます。これらは、幸せや成長の基本となる、物事に対する観方のことです。
『綜學十二観(観法十二条)』
第一観【原点を観る】
物事の「種」や根源、きっかけ、素志、先天の徳(天性)などを観る。
※原大本徹の原点にあたる。
その132 四タイプの組み合わせで自己観照してみよう!
(1)の「主観+表観」は、自分が感じた事を軸に、目に見える世の中に向けて働き掛けていこうとするタイプです。自分を信じ、実力・実績を重視する、政治家・事業家などがそれです。
(2)の「客観+表観」は、人間や社会はこうあるべきだという最善の状態を定め、それを理性的に実現させようとするタイプです。規範や規則を決め、それを破る者に注意し取り締まろうとする、道徳家・法律家などがそれです。
その131 主観・客観・表観・裏観、それぞれの欠点を知っておきたい
「見」と「観」の違いについてですが、「見」が目で見るのに対して、「観」は見て考えること、即ち心で観ることを表します。心で観る以上、同じ物を見ていても、心がどう受け止めるかは人によって違います。同じ人であっても、その時時(ときどき)によって観え方は変化いたします。ですから、いろいろな観があることになります。
その130 要注意!ダメな子を排除する表観病、がんばり屋を認めない裏観病
それから、表観と客観についてです。文字通り、物事を表面から観るのが表観、裏面から観るのが裏観です。
表面を観るというのは、表に現れる値打ちや、目に見える価値を観ることです。人が相手ならば、その表面に出ている個性や特性、学歴・経歴・地位・肩書き・名誉などを観察します。
その129 歴史を学んでも、少しも愛国心が生まれないのはなぜか?
主観と客観の説明を、もう少しします。どこか目立つところに、花が生けてあったとしましょう。沢山の人が通り過ぎる中、花を美しいと感じる人から、花の存在に全然気付かない人までいます。
主観に上(のぼ)らなければ無いのと同じであり、気付かなかった人にとって花は無かったことになります。花であれ何であれ、存在は主観で感覚されてこそ意味を持つのです。