東洋思想の陰陽論には、陰中に陽が有り、陽中に陰が有るという考え方があります。陰を季節の冬とすれば、寒い冬(陰)にも日中の陽だまりには温かさ(陽)があります。これが陰中陽有りです。
密教ヨガに学ぶ神人合一の人生
其の四十七 新入社員であっても、会社の伝統を背負っている…
全てに対して何らかの責任を持つということについて、例え話を述べておきます。
会社見学で、ある大手企業を訪問したとしましょう。見学の途中で、社史について尋ねてみたいことが生じました。ガイド役の社員に聞こうと思うのですが、ガイドさんは他の見学者と話しているため、なかなか質問出来ません。そこで、目の前で作業している社員さんに聞くことにしました。
其の四十六 大宇宙の根源力が一切に及び、あらゆる存在を成り立たせている…
自力と他力という言葉があります。自力は自分の力、他力は他者の力です。
前者が自分で道を切り開いていく力であるのに対し、後者は他者の助けを得て生きていく力となります。
其の四十五 相反するように見える二つのものが、一つに合わさって働きとなる
沖導師は「すべてこの宇宙に必要なもので」あるから、「すべては善である」と言われました。すべてが善であれば、物事を単純に善悪二元論で捉えてはいけないということになります。
其の四十四 悪党でも、まとめ役がいるほうが秩序は保たれる…
そもそも「この宇宙に善悪など無い」というのは、いわゆる「悪」をそのまま放っておいていいという意味ではなく、迷惑千万な悪は勿論懲らしめねばなりません。
この世に悪党と呼ばれる人間がおります。それが大悪党ともなると、大英雄と紙一重になります。
其の四十三 互いに善を掲げて言い争うほど、醜い悪は無い…
過多や不足は悪。過多や不足の無い、バランス(調和)の取れている状態が善。そう述べたのは、儒学思想家で幕末志士三千人の師と言われる佐藤一斎です。
其の四十二 行けるなら行く、行けないなら行かない、ただそれだけ…という達観
すべてをあるがままに受け入れるという在り方は、努力を否定して「今のままでいい」というのではないし、次々生ずる問題に対して何も対策をしなくていいというのでもありません。あるがままの容認には、真の強さがあります。
其の四十一 一切がこの宇宙の調和維持のために生まれて来ている…
松下幸之助塾長が善悪論で言われたかった骨子は、善と悪は表裏一体の関係にあって切り離せないということではないでしょうか。善がなければ悪は存在せず、悪が無ければ善は成り立たない。だから両者は一つであると。善悪は対立する二元ではなく、見方や状況によって、善とも悪ともなる一元的なものであるというわけです。
其の四十 善人よし、悪人もまたよし…
ところで、松下幸之助塾長(当時)が塾生に語った講話の中に、なかなか難解な内容がありました。その一つが「悪も必要」という考え方です。松下塾長は、下記のような問い掛けを塾生にしています。
其の三十九 日本は一根源多神教の国
宇宙以前に創造主がおり、創造主はその力を使って宇宙を創造されたという考え方があります。創造主は宇宙以前、言い換えれば宇宙の「外」にいるという見方であり、一般的に一神教がこの解釈をとります。唯一神である創造主が、この世の一切を外から創られたという見解です。