天皇は、単なる象徴ではない。象徴では“飾り物”となってしまう。高い霊性によって国民に「進むべき大道」を指し示されるところに、スメラミコトの存在意義がある。そうでなければ価値が無いと、大和言葉・国学の師である河戸博詞先生が常々語っていた。
天皇を大和言葉で、スメラミコト、スベラミコト、スメラギ、スベラキなどとお呼びする。これらに共通する音が「ス」で、ス音はサ行+ウ段で成立している。そのため、サ行音の持つ繊細さと、ウ段の音(ウクスツヌ…)の持つ閉じる働きが、しっかりと組み合わさって音義(音の意味)となっている。
洲(す)、透く、進む、鋭いなどのように、ス音には「前に鋭く出ていく」という先鋭の意味があり、先鋭である以上、ただの象徴であってはいけないのである。