兼好法師の言う「自分の才智を取り出して人と争う」者とは、常に自己と他者を明確に分け、自己を絶対視しては他人と比較し、自分が優位に立つことで喜びや満足を得ようとする人間のことです。
そして、そういう人は大抵、自分が理解出来る事が正しく、理解出来ない事は間違いであると決め付けてきます。本来、自分が理解出来るかどうかということと、それが正しいかどうかということは、別次元で考察すべき事柄です。それを無理矢理、理解出来る=正しい、理解出来ない=間違いというようにイコールで結び、自分が理解する容量を超えた場合、直ちに間違いと断定し、相手を厳しく裁いては蹴落とします。




