林塾の大局観は、「文明法則史学」に基づいている。
それによれば21世紀は東西文明の交代期であり、
世界が大きく流動化し、下記の現象が起こると予想してきた。
その他所感
日本医学の基本は「手当て・言の葉・長息・長生き」
※下記は1年前のレポートです。
物心が一元であるという認識。それを大和言葉では「ものごころ」という。
空海の思想においても、物心は一元である。物質面の構成要素&本質である「五大(地・水・火・風・空)」と、精神面の構成要素&本質である「識大(心)」は、一つになって融合している。それは「六大無礙(ろくだいむげ)にして常に瑜伽(ゆが)なり」(『即身成仏義』)という教えにあり、六大(物質や精神)は常につながり合って相応していると。
日本政経連合総研レポート第33号「アメリカ財政は持続不可能か!? 世界には3つの資本主義がある…」
《日経新聞から世界の動きを読む! 記事の要約・ポイントと林メモ》
◆アメリカ財政は持続不可能か!? 世界には3つの資本主義がある…
☆1月19日付 タイトル「米財政拡張 支える世界」金利求め国債大量購入 赤字、年1兆ドル超え(ニューヨーク 後藤達也氏)
・米政府の財政赤字額は年1兆ドル(約110兆円)を超え、先進国全体の8割を占める。利払いは年43兆円に膨らみ、債務は雪だるま式に増えかねない。チャールストン大学のバンデンバーグ教授は「米財政は持続不可能な道を進んでいる」と警告。
新著『綜學入門』を出版しました! 「まえがき」に次のように書いています。
「大量の情報が超高速で飛び交い、目が回るような変化が続く現代社会。その中で我々は、部分的な知識に頼り、気が付けば殻を作って自分の世界に閉じこもっています。断片的な価値観は、他人の考えを拒絶する自己本位な人間を増やし、社会全体から自分を遮断させ、ただ流されるままに生きていくのみの人々を増加させました。
一体何を信じたらいいのか分からないまま、誰もが情報に対する消化不良を起こしてしまう。そういう世の中にあって、世界全体を統一的に説明し直す学問思想はないものか。そう求め続け、やがて筆者は「綜學」と呼ぶ学問を構築するに至りました。
日本政経倶楽部連合 併設・日本政経連合総研レポート第21号
◆指導者にインテリジェンスを生かせる器量と能力があるかどうか…
3月21日の政経倶楽部名古屋支部7周年記念例会で、江崎道朗先生のご講義を拝聴。先生は、安全保障とインテリジェンスがご専門の評論家。とてもインパクトのある内容であり、その中に改めて確認出来たことや、新たに知ったこと、今後に生かすべき視点など、有益な内容が多々あった。以下に、その「林メモと考察」を記して総研レポートとする。
「吉田兼好」はいなかった!?吉田神道家の捏造が明らかに!
世の中には「間違いの定着」という問題がときどき起こる。『徒然草』の作者は誰か、と問われれば「吉田兼好」と答えるのが常識なり。だが、なんと吉田姓は後世の捏造らしい。徒然草の講義のため、小川剛生(たけお)氏著『兼好法師』中公新書(2017年11月25日発行)を読んだところ、その“衝撃的な事実”を知った。小川氏は同時代の資料を丹念に調査し、下記の内容を明らかにされた(※同書の兼好の経歴を読んで林が要約。詳しくは『兼好法師』をご覧下さい)。
相互依存状態にある現代文明の脆さに対して、日本人に必要なこと
文明は進歩するほど、その仕組みと内容が複雑化する。複雑化は、相手国が存在しなければ、自国も生き残れないという相互依存関係を高めていく。
特に経済面がそうで、資源や資材、製品の輸出入、人財や労働力の確保等をはじめ、他国の生産力と市場に頼らなければ、自国経済は維持不能という依存関係が形成された。その関係が円滑に機能してさえいれば、世界中が文明の恩恵に浴すことになる。
1万2千年間、日本人は何を思想したか~日本精神の起源と、その発展
日本神道の原型となった縄文神道
世界的に見て日本は、歴史の浅い国と思われているが、約1万年続いた縄文時代を含めると、黄河文明やエジプト文明、シュメール文明やインダス文明などの代表的な古代文明を、はるかに超えて世界最古となる。
【時局講話配付資料】平成30年(西暦2018年)綜観 林英臣
◆世界を動かす3つの原理
(1)力の原理(武力)~チャイナは進出に本気。だが、まだ武力で米に敵わない
(2)金の原理(経済力)~チャイナ経済が急成長。だが資本主義自体が限界に来ている
(3)文明の原理~チャイナの野望と欧米の価値観が激突する時代へ入っている ※欧米による普遍的価値~民主主義・自由主義・市場経済・基本的人権・法の支配等
世界化=平和、日本化=戦争という二元的な見方からどう抜け出すか
「日本政経連合総研レポート」第10号
西暦2016年(平成28年)は、文明交代期の変動が、より鮮明となった年であった。イギリスのEU離脱が国民投票で決まり、ヨーロッパ各国で反EUと反移民の動きが勢いを強めてきた。アメリカでは一国主義(ユニテラリズム)に立つトランプ氏が次期大統領に決まった。過去に縛られることがなく、アメリカにとって損か徳かを価値基準に置くドライなトランプ氏は、世界の流動化加速の仕掛け人となるだろう。世界経済の保護主義化も覚悟しておくべきだ。