◇ただ動いているだけではどうにもならない◇
「林君、君には将来大きく活躍して欲しい。君の活動を発展させる上で、大切な心得を一つ教えよう。それは、動き過ぎてはいけないということだ。
◇発展への希望を失ったら、そもそも人間が存在している意味がない◇
より良くなりたい、もっと伸びたいという意欲は、人間の成長や社会の発展にとって必要な精神です。大宇宙は生成発展を基本原理としており、人間社会もそれに合わせて成長するのが自然の姿です。発展への希望を失ったら、そもそも人間が存在している意味を見失うことになりかねません。
◇それぞれ得意とする分野で役立ち合おう◇
「気は優しくて力持ち」というのは、自分が持っている力を、他人のために生かせる人のことです。もしも財産家なら、財力で社会に奉仕する。知性に秀でた文化人であれば、知恵を生かして人を助ける。困っている人を助け、それで喜ばれることが、自分の喜びにもつながるという人たちです。
◇地球から宇宙に放出される念子のレベルを高めよう◇
人類は、そろそろ人類全体として進化すべき時期に来ていると思われます。いつまでもエゴむき出しで、醜く争い合っている場合ではないでしょう。行き着く先が崩壊では、あまりにも情けないです。
◇自分を通して何かが表現されていく◇
大直と大功と大弁。これらは、飾らない素直な生き方の表現に他なりません。我を張ったり、格好良くやろうとしたり、人よりも目立とうとしたりしない生き様です。そういう状態を「無我」と言います。
◇人と衝突してばかりいるのは、決して真っ直ぐな生き方ではない◇
では、「大直は曲がって見える」ということを、私たちの人生に置き換えてみましょう。すぐに浮かぶのは、やたらに摩擦を起こし、人と衝突してばかりいるのは、決して真っ直ぐな生き方ではないだろうということです。
◇カーブした道路を自動車が走るようなもの◇
次に「真っ直ぐなものは曲がっているかのようであり、精巧なものは稚拙なように見え、雄弁は口下手に聞こえる」についてです。何だかわけの分からないことを言っているようですが、それぞれ深い意味があります。
◇満杯のコップや、伸びきったゴムでは困る◇
老子が理想とする人物は、必ず「あそびのある余裕」というものを持っています。茫洋(ぼうよう)としていて掴みどころがない感じでありながら、実は社会と人間をしっかり捉えているというふうです。