No.3 大成は欠けて見える

いかにも「らしい人」というのは、まだまだ不完全

何事も、最初は形(かたち)から入ります。礼儀作法や諸芸の稽古など、みなそうです。教えられるまま形式を身に付けていくことから始まり、やがて形が様(さま)になってくると、それに伴って心が成長している自分に気付きます。覚悟や落ち着きというものが養われてくるのです。

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No.2 達人や天才が、愚かに見える理由

強い意志が「念子」を放つ

霊感のある女性が、素人なのに立派な仏像を彫刻してしまったというのは、常識的には一笑に付される荒唐無稽な話です。でも筆者は、可能性として、あり得る現象だと思っています。インドの仏師の霊が本当に乗り移ったということの意味を、次のように考えているからです。

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No.121 東洋的人物の時代が、もう始まっている!

成功したかどうかを、名誉や利益のみで計ってはいけない

そうして、仕事であれ、活動であれ、年輪のように一回りずつ大きくしていきましょう。何かで一発当てたり、一時の追い風やブームで急成長したりするのは、宝くじが当選したようなものです。大抵は気持ちが浮つき、地道に生きる慎重さを失うことになります。放漫な生き方となって身を持ち崩し、却って貧しくなることすらあります。老子の教える、重心を低く取る生き方が必要な所以です。

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No.116 迷っていいのは決めるまで、決めたら前に進むのみ

既得権益を失うまいとする旧体制の住人とは

社会機構が複雑化した現代にあっても、組織や体制に制度疲労というエージングがあることに変わりはありません。ある段階で行き詰まりを迎えた国家は、「旧体制の解体破壊」→「新体制の建設準備」→「新しい社会秩序の諸制度確立」の順序で変革期が進むことを述べました。既に虫食いだらけの古屋を立て替えるのだから、その変革は一度旧体制を壊した上で行われる、根本的なものでなければ役に立ちません。

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No.115 老朽化した日本を建て替えるときの順序

国民に阿(おもね)るだけの人気取り政治から決別せよ

政治家であれば、名声や人気の有無を気にするのは当然ですが、それが行き過ぎて国民に嫌われることを極度に心配するようになりますと、いわゆる衆愚政治に陥る可能性が高まります。人々の歓心を買うことに意識が集中し、国民が喜びそうな政策ばかりを打ち出している内に、気が付けば国家が大きく傾いていることになります。そういう政治家では、既得権益の調整的改良くらいまでならやれるかも知れませんが、根本的な改革は決して出来ません。

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