能力は高いが、性格に難あり。このタイプの部下を生かせないと会社に発展はないが…

こんにちは。今夜は、「やまとことば國學の世界観」のオンライン講義です。
イノチ(生命観)メヲト(男女観)チスヂ(血統と伝統)について述べます。

◆日記(12月8日~12月14日)
・8日(金)東京・空手道松濤會本部道場で稽古、午後はホテルでデスクワーク
・9日(土)東京綜學院で講義~橋本左内と啓発録、ワーク発表者への指導13名
・10日(日)京都で「やまとことば姓名師」養成講座・第2期試験(8名合格)

【ご案内】古事記語り部「言本師」養成講座の無料オンライン説明会を行います!
日時:12月19日20時~21時くらいにzoomにて行います。
ご興味ございましたら、下記お問合せフォームにご連絡くださいませ。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQQnqCzDbDB5yfzPzvtrsAgljEcbZySzczIrUVnK2pFQDuMw/viewform

【ご案内】東京綜學院講座(第4期)院生(受講生)を募集します!
3回のワークで学びを生かします!全体を観、核心を掴み、自分の立ち位置を確認しつつ流れを読み、知恵を働かせよう!

激動期を生き抜いて活躍した志士人物は、必ず指針を示してくれる師匠を持ち、先を読むための勉強に勤しんでいました。

これから世界と日本はどうなるのか。日本と日本人に役割はあるのか、あるなら何なのか。そして自分は何をしたらいいのか。それらを指し示してくれる学問が、いま本当に必要とされています。

まずそれらを探究するべきなのに、私たちはどうしても目の前のことに追われて四苦八苦し、信念を確立出来ないまま右往左往してしまいます。

変化の激しい時代を生き抜くには、原点を掴み、大局を捉え、本氣の志を立て、徹底して知恵を巡らせねばなりません。

いま多くの志士政治家を育て、国会議員や市長を指南し、事業家・経営者に熱く指導している東洋・日本思想家の林英臣が、原点・大局・本氣・徹底を基本に、核心をズバリ突きながら分かり易く講義いたします。

参加者の皆さんから「この話を早く聞いておけば良かった」という感想を多数いただいているのが「綜學院講座」です。人生このままではいけないと思う方に、受講を心からお勧めします。

※綜學の「綜」は原点から広がった全体を表します。種(原点)を明確にし、根(大局)を深く張り、幹(本氣)を太く養い、枝葉(徹底)を豊かに茂らせ、そうして一人ひとりの人生を開花結実に導く学問が綜學です。

講義内容、受講料、会場案内、お申込方法など詳しくはこちらからどうぞ↓
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1yJeNYhu44KNPd-VZWP6r3u2mkPRq_zKoBXo96XJy2NmCnw/viewform?fbclid=IwAR09kt9wYJysga6vgy8psWtyKv5kN9T49RVXaG5cLQ1zlPlULjoBXNxvj3w

◆京都綜學院(第5期)のご案内はこちらからどうぞ↓
kyotosougakuin.hp.peraichi.com/?fbclid=IwAR3UMHCv_pitcOILT0IvphGETHhmDDOxUFFmvcMHuyUxTz0tv2gsZ4uLTBs

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●評論・随筆●

◆能力は高いが、性格に難あり。このタイプの部下を生かせないと会社に発展はないが…◆

ある部下や人材がいて、優秀で成果を上げてくれそうと思って任せてみたら、自分勝手なことをやられて会社や団体を引っかき回された。そういう苦い失敗を、多くの経営者が経験されている(筆者もその一人)。昭和歴代首相の指南役であった安岡正篤先生は、才能はあるものの信頼出来ないというタイプに注意せよと諭していた(『東洋宰相学』福村出版)。

安岡先生の教えをもとにすれば、人材には次の4タイプがいることになる。
1 性格が良く、能力も高い。
2 性格は良いが、能力が低い。
3 能力は高いが、性格に難あり。しかし、役に立つ。
4 能力は高そうだが、自分の成功ばかり考えていて、結局裏切り者となりやすい。

当然のこと一番良いのが1だが、なかなか見つからないのが実情だ。1がいなくて、部下の誰を地位・役職に就けようかと悩んだときは、扱い難そうな3や問題を起こしそうな4ではなく、2を選ぶのが無難であると『臣軌』などの帝王学書が説いている。

確かに、2のタイプがまとめ役におれば、独断専行をやられて組織団体が内部混乱に陥るといった事態は防げるだろう。ところが、活動に発展が起こらない。

そこで、3を上手く用いるべきとなる。だが、問題は3なのか4なのかの見極めだ。どちらも言行に、それ相応に出来そうな雰囲気を漂わせているから分かり難い。この3なのか4なのかという見極めにおいて、下記の兆候をもとに観察し、かなり当たっているようなら4であると認め、要職には就けないよう判断してはどうか。

・出たがる~自分から(積極的に手を挙げて)売り込んで来る。
・いばる~才能を鼻に掛けて回りを見下し、何かにつけ偉ぶる。
・いじめる~自分より弱い立場の者に対して横柄な態度を取る。
・いじける~相手にされないと、たちまちすねる。または、嫌そうな顔をして反発する。
・きれる~何かと子供っぽく、思い通りにならないとすぐ怒り出す。
・わがまま~要するに自分のことしか眼中に無く、自分の都合で勝手にやってしまう。

よく観察すれば、これらの兆候は必ず発見出来る。慎重にチェックし、正式に依頼する前に、しばらく「お試し期間」を置くのも方法だろう。これなら良さそうだと思っても、もうしばらく確認し、3と4を取り違え、4に権限(人事や会計など)を与えてしまわないよう注意していただきたい。

3のタイプの人は、それまで不遇であった場合、へそ曲がりで扱い辛い場合がある。しかし、4ほど自分勝手ではないので、職務を遂行して成果を上げていくうちに、次第に組織や団体に馴染んできて、少しずつ1のタイプに近付いていくだろう。

こうして、経営や活動の成功は、3のタイプの生かし方如何に掛かっていると言っても過言ではない。3と4の見極めが出来ないという場合、それはトップ自身が成功を焦っているところに原因がある。勝とう勝とうとし過ぎて、人間を冷静に観られなくなっているのだ。口では巧いことを言うが、トップに対する尊敬心なんて無く、目下の者には傲慢な態度を取ってばかりいる。そういう4タイプの輩は、やがて「本当に社長はこの俺だ」と言い出すに違いない。

政経倶楽部・日本政経連合総研 総研レポート第79号 令和5年11月22日