No.57 気丈な女に支えられてこそ、男は危機を突破していける

天から頂いた我が持ち分、すなわち天分を生かせ

第五十四章の続きを述べてまいりましょう。「之(道の働き)を我が身に修めれば、その徳はすなわち純真となる」と。

道の働きを我が身に修めるというのは、天から頂いた我が持ち分、すなわち天分を生かすということです。(天地自然の原理である)道は、自分自身の中にも働いています。それが天分や天性であり、これが損なわれなければ素朴・純真でいられるというのです。

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No.56 自分は先祖の生まれ変わり、子孫は自分の生まれ変わり

先祖と子孫の間に生きることの意味

深いところに根ざすあり方は、先祖の祭祀にも通じます。老子も本章にあるように、先祖の祭祀の大切さを認めていました。

我々は、ただ一人で生きているのではなく、先祖と子孫の間にあって、そのタテイトをつなぎながら生きております。自分は先祖の生まれ変わりであり、子孫は自分の生まれ変わりであると言うことも出来るでしょう。

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No.55 熱意や器量で負けなければ、回りは必ず付いてくる

しっかりと打ち込まれたものは抜けない

あらゆるものを、そうさせている働き。全ての存在を成り立たせている根本原理。それが「道」であり、あれこれ迷わないで、道に根ざした生き方をしなさい。この根本原理を掴めば、我が身も、家も、郷里も、国も、天下も、何でも上手くまとまると、老子は教えます。

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No.54 命も、官位も、金もいらない

世間から気の毒に思われるくらいで丁度いい

為政者というものは、贅沢を戒め、世間から気の毒に思われるくらいでなければいけない。そう諭したのは、明治維新第一の英傑・西郷隆盛です。

「万民の上に位する者は、慎み深く、品行を正しくし、驕奢を戒め、職務に努めて国民の手本となり、人々からその働きぶりが気の毒に思われるくらいでなければ、政府から出される命令は行われ難いものだ。

ところが、まだ新政府の草創期にありながら、為政者たちは立派な家屋敷に住み、豪華な衣服を身に纏い、美しい妾を抱え、蓄財に励んでいる。これでは維新の功業は、成し遂げられないまま終わってしまうだろう。

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No.53 権力には、人間性を変えてしまう働きがある

国民が幸せになることが指導者の喜び

さて、大道は己ばかりか、広く皆を救う道でもあります。小道では自分しか救われませんが、大道なら多くの人々を助けることが出来ます。それが政治であれば、権力者だけが富貴になるのではなく、広く民衆が幸福になる道が大道となります。

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No.52 為すべき事を為していれば、時間が解決してくれる

何事であれ、自然に剥がれるときが来るもの

老子は謙遜して語ります。この私に些か(いささか)なりとも明知(めいち)があるならば、無為自然の大道を行くのに、脇道に逸れてしまわないかどうかを心配するだろうと。明知とは、微妙なものを察知する働きのことです。それがれば、堂々と大道を進むことが出来ます。後はただ、つまらない脇道に入ってしまうことをのみ心配せよと言うのです。

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No.49 ものに動じない強靱な人生

目や舌のために生きているだけの人生

先に述べた通り、五感を司る目や耳、鼻や舌、皮膚(痛点・圧点・温点など)などの感覚器官は、本来身を守るために存在しています。この五感を正常に働かせる上で、大事な注意事項があります。

それは、五感に対して自分本体が主人でいるように、ということです。
ちょっと油断すると、いつの間にか主客入れ替わって、目や舌のために生きているだけの人生に陥ってしまいかねません。

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No.48 欲望に囚われなければ、微小なものを察知出来るようになる

根源の現象の関係を知りなさい◇

第五十二章は、三つの内容で成り立っています。第一に、根源(母)と現象(子)の関係を知りなさいということ。第二に、欲望の入り口(目・耳・鼻・口など)を閉ざしなさいということ。第三に、微妙を明察しなさいということです。

これらは、一つにつながっています。第一に言う根源を知るためには、第二の欲望に振り回されないということが必要であり、欲望を抑えられるようになれば、第三に言う微妙なものを明察出来るようになるというわけです。

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