48音の一音一音が、キチンと発音されているのが日本語であり、その一つ一つに発声上の特徴と、それに基づく意味があると述べました。分かり易く言えば、発声の仕方がそのまま意味を生むという「自然発声音」で成り立っているのが日本語なのです。
日本語の5母音(あいうえお)を例に、自然発声音を説明しましょう。母音は、声帯が震えて出た声(有声音)が、口の中で何らかの障害や摩擦を受けないで発声された音のことです。子音に対して母体の役割を果たしているので母音と呼ばれています。
48音の一音一音が、キチンと発音されているのが日本語であり、その一つ一つに発声上の特徴と、それに基づく意味があると述べました。分かり易く言えば、発声の仕方がそのまま意味を生むという「自然発声音」で成り立っているのが日本語なのです。
日本語の5母音(あいうえお)を例に、自然発声音を説明しましょう。母音は、声帯が震えて出た声(有声音)が、口の中で何らかの障害や摩擦を受けないで発声された音のことです。子音に対して母体の役割を果たしているので母音と呼ばれています。
「やまとことば(大和言葉)」という言葉そのものの音義(音の意味)について述べておきます。やまとことばの「やまと」を山止、即ち「山(やま)」+「止まる」に解釈すれば、山のように止まるという意味になります。山のように多く集まった言葉が、やまとことばであるという理解です。
もう一つは、「八(や)」+「まとまる」です。八雲(やくも)や八重垣(やえがき)、八岐大蛇(やまたのおろち)など、八(や)には沢山という意味があります。それがまとまるのですから、多くの言葉が整っている様子を表していることになります。
漢字の音をそのまま発音するのが音読み、大和言葉で発音するのが訓読みということを述べました。この音読みと訓読みには、どちらにも「文章を作る際の向き不向き」があります。
漢字の熟語が主体の音読みは、どうしても表現が硬くなります。堅牢にして四角張ったイメージがあり、学術論文や法律文など、曖昧さを許さない文の作成に向いています。
続いて、日本語の特徴について述べます。第一の特徴は「日本語は極めて古い言語である」というところにあります。日本の周辺に“親戚関係”となる言語が見当たらず、どこにルーツがあるのか不明なため、言語の系統を説明することが出来ないのです。そういう言語を孤立語と言います。
同じ人種が集まって同じ土地に住み、同じ言語を話して同じ文化・習慣のもとに生活し、共通の信仰を持っている人々のことを民族と呼びます。また、国家への帰属意識を有しながら、その国に国籍を置いて生きる人々のことを国民と言います。
日本の場合、ほぼ一民族(大和民族)で国民が形成されていますが、通常はいくつかの民族が集まって一つの国家が成立しています。あるいは、一つの民族が国境をまたいで、二つ以上の国家に分散している場合も沢山あります。
言語の消滅問題を話題に上げますと、「自然に減るものは仕方ない。むしろ言語は一元化したほうがいい。世界の言語が一つになれば、外国語を学ぶ必要がなくなり、意思疎通が楽になる」という意見が必ず出ます。「言葉は単なる意思伝達の手段に過ぎない」と思っている人ほど、そういう考え方を唱える傾向にあるようです。
◇1300年以上前と現代が連続していることの奇蹟と感動!◇
「知の文明法則史学」に続き、「情の大和言葉」について述べてまいります。日本人は、新しいものを進んで取り入れる積極進取の国民性を持っていると同時に、古い物を大切に伝えていく保守の精神も有しています。神話(古事記など)と、そこに登場する神々への信仰と、言語(大和言葉)と、国民(縄文以来のチスヂ)が一致する日本国には、タテイトの連続性があるのです。
文明交代期は、異常心理が生じ易い時期でもあります。群集心理的な興奮状態によって、誰も望んでいないはずの戦争が発生する恐れがあります。今後、日本を取り巻く周辺において、絶対に戦争を発生させないよう十二分に留意しなければなりません。
民族大移動は、既にヨーロッパ広域で発生しています。中東や北アフリカからの難民流入です。
ヨーロッパ諸国は人道的な見地から難民を受け入れてきましたが、もはや限界に近付いており、制限する方向への転換を余儀なくされています。中東の不安定さと、中東に対するアメリカの指導力低下などを考えると、今後もヨーロッパへ向かう民族大移動は続くことが予想されます。
さて先述の通り、東西両グループの文明波を重ねると二重ラセンになります。800年毎に低調期と高調期が入れ替わって今日に至っているのです(周期交代)。その東西文明の交代期は約100年間続き、世界史激変の転換期となっています。そして、今度の交代期は、21世紀の今(1975頃~2075頃)です。