No.80 共生文明創造の一番の基本が老子にある

世の中全体に莫大な損失をもたらした「奇物」

第五十七章の解説を続けます。「人に技巧が多くなると、奇物が益々起こる」と。

「技巧」それ自体は大切なことであるものの、その技術が人類の進化にとって本当に必要なものかどうかです。
天地自然の原理である「道」に則っているならば、自然も人も喜べる技巧となるでしょうが、道に外れ、全体にとって悪影響があるとなると困ります。

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No.79 普段の仕事や生活の中で、健康維持の工夫をする

仕事と名の付くものを行うのは本当に大変

何事であれ、仕事と名の付くものを行うのは本当に大変なことです。
嫌なことを我慢しなければなりませんし、嫌いな人を相手にしなければいけません。休みたいときに休めませんし、自分を騙し騙しノルマをこなしていかねばなりません。スポーツが仕事であれば、プロになるほど身体に無理が掛かり、引退の頃には体がガタガタになっていたりもします。

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NO.78 150年近くに及ぶ東京一極集中で、地方はボロボロ

閉塞感に満ちた政治を、根底から変えるときが来ている

老子が言う「あれこれ手出しをしないで、放っておく政治がいい」という考え方。これは、地方分権の理念にも当てはまると思います。政治の東京一極集中を脱し、権限を思い切って地方に移して、その自立を図るというのが地方分権の目的です。

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No.77 肩の凝らない社会から、洗練された文化が生まれる

◇権力の集中と活動の自由は、どちらも必要◇

規制と自由のバランスについて、歴史の例を述べてみます。権力というものは、常にそれを強める方向に力学が働きます。権力の集中であり、そのために規制や法律を多くしてまいります。制限が増えれば民衆は生き難くなりますから、それに反発して、活動の自由を求めることになります。

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No.76 規制教の盲信か、自由教の盲信か

昼食をラーメンにしようか、牛丼にしようか

甲を選ぶか、乙を選ぶか。Aを取るか、Bを取るか。決断の場面では、二者択一となることが多くあります。重要な決断ばかりではありません。
昼食をラーメンにしようか牛丼にしようかというときだって、結局どちらかに決めなくてはなりません。

私たちは、この一方を採ったら、もう一方は捨てるという選択に慣れております(難しく言えば弁証法的な選択)。そのためか、どんなことに対しても二者択一の思考パターンで対応してしまい、そこから抜け出せないでいることがよくあります。

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No.75 子供はぐんぐん成長するという事実を忘れてはならない

人間性が硬直化してからでは、基本はつくれない

徳目というものは、きちんと教えれば、成長に従って身に付いていきます。
徳目の意味や、それが大切であることの理由が分かってきたら、それに応じて次第に放っておくようにする。それが教育の手順として、自然ではないかと思われます。

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No.74 幼いときは規制、成長したら自主性

出来ないことは出来ないと、はっきり言えるかどうか

政治家の仕事は、有権者の要望や苦情をよく聞くことからはじまる。
そして、訴えを受けたら、あれこれ世話を焼くこと。今まではそれが、政治家の取るべき基本動作であると考えられてきました。

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NO.73 理想の政治は、手出しをしないで放っておくところにある

雑音の多い煩雑化した世の中への文明批評

老子の理想とする政治は「無為」にあります。
余分なことは為さないというが無為です。
可能な限り手出しをしないで天下を治めるのが上策であり、無駄な施策が増えれば増えるほど、却って世の中は煩雑化し国民は貧しくなるものだと。

『老子』第五十七章は、内容において他章との重複が多いのですが、その分よく集約された一章となっています。無為の政治の必要性について、考察を深めてまいりましょう。

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No.72 一言でズバッと相手を斬り込むことの出来る凄み

餌に釣られる犬の如き人生でいいはずがない

大体、有力な相手から与えられた地位や名誉などというものは、相手の気が変われば、たちまち奪われてしまうものです。そんな餌に釣られる犬の如き人生でいいはずがありません。魂を売って名利を手に入れ、操られたまま平気でいられるような、主体性に欠けた人生とならないよう注意しましょう。

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No.71 志が本物であるかどうかを天が試している

天命と命懸けで対峙する場

西郷隆盛は沖永良部島の牢獄の中で、心胆を練るべく一心に勉学に打ち込みました。その当時、沖永良部島に流されたということは、生きて鹿児島に戻る可能性が極めて乏しいということでした。

最早、偉くなろうとか、権力を振るいたいとかいう私心は持ちようがありません。それまで学んできた立身出世の勉強とは、全然違うものへ向かうことになりました。牢獄は、一切の俗世間の雑音が断たれた、天命と命懸けで対峙する場です。西郷は、純粋に胆識の養成に没入していったのです。

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