◇何事であれ「因」が「果」をもたらす◇
どんな結果にも、元になる原因があります。何事であれ「因」が「果」をもたらすのであり、これを因果の法則と言います。
幕末志士たちの活躍という「果」にも、彼らを育てた「因」がありました。
江戸期の教育がそれで、知・情・意が見事に揃っていたのです。「知」では蘭学や洋学が、世界の中の日本という大局観を与えました。「情」では国学や神道が、日本人が持つべき熱誠を養いました。「意」では朱子学や陽明学、あるいは武士道が、“革命家”として生きていく上での覚悟を導きました。