No.120 世界中で最も鋭敏な味覚を持っているのが日本人

◇無味なはずの水にも、甘味や旨さがある◇

続いて「無味を味わう(味無味)」について。そもそも味の無いものは味わえないではないかと文句を言われそうですが、決してそんなことはありません。無味なはずの水にも、甘味や旨さがあります。無味とも言えるものから微細な味を感じ取るということは、生命体が持っている当然の能力であり、生命維持の基本でもあるのです。

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No.119 敢えてしないで放っておく

◇何もしないことを積極的に為す◇

「無為を為す」。この言葉は『老子』の中に何度も出てきました。「無為」は「為さ無い」ということであり、文字の通り「何もしない」という意味です。その為さ無いことを「為す」のが「無為を為す」です。

意識して為すのだが、それは何もしないということであり、何もしないことを積極的に為していく。何だか回りくどい表現ですね。でも、単純に何もするなと言っているわけではありません。

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No.118 大きい物は小さく扱い、小さい物は大きく生かす

◇大小を超越した上で、もう一度大小を捉え直す◇

大きい物は、出来るだけ小さく扱う。小さい物は、反対に大きく生かす。
被写体が大きくても小さくても、カメラを使って一枚の写真に綺麗に収められるのと同じで、大小に対して上手に対応するための心得というものがあります。

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No.117 同志団結によって前進する、強固な活動体の誕生

◇昔から「道」が貴ばれた理由◇

老子・第六十二章の続きです。「天子が立てられ、補弼(ほひつ)の官が置かれるときに、両手で抱えるほどの璧(へき)を四頭だての馬車の先にして(捧げることが)あるものの、いながらにして(万物の根源である)道を贈ることには及ばないのだ」と。

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No.116 世の中は「お互い様」、長い道中を助けたり、助けられたり

◇善悪以前の本源である「道」としては、悪人を見捨てるわけにはいかない◇

善人は「立派な言葉(美言)」を話します。それによって高い地位に就いたり、利益を手に入れたりすることが出来ます。善人はまた「尊い行い」によって、他人に施しを与えることが出来ます。これらの善行は、儒家が模範とするところです。

「だが、不善の人も(道を保っているのだから)何で見捨てられようか」と。
儒家の価値観では不善人と蔑まれてしまうものの、不善人だって「道」に抱かれながら生きています。善悪以前の本源である「道」としては、悪人を見捨てるわけにはいかないのです。

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No115. 悪人にも、天地自然の原理は必要

◇「陰陽の原理」と「循環の原理」◇

天地自然の、あらゆる物に原理があり、一切の存在には必ず根源がある。
そのことを老子は「道」と呼びました。

原理や根源を掴めば、どんな物事も安定して運ぶことが可能になります。
例えば、実在は二極で成り立っているという「陰陽の原理」があります。
これを知っていれば、何事に対してもバランスを重視し、二元共生を図れるようになります。

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No.114 もう大丈夫だから気にしないで、きっと上手くいくから安心して

◇道徳には「裁き」が、宗教には「許し」が働く◇

己(おのれ)を律することと、何が正しいかを教える道徳。自分を超越したものを信じ、感謝や祈りの念の大切さを説く宗教。両者は「人の道」を教えるものとして、概ね近い関係にあると思われています。ところが、微妙な違いがあります。

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No.113 大国は世界平和のカギを握っている

◇胃癌が恐くて、胃の切除を願い出た人◇

筆者が東洋医学の学生であったとき、教授から「胃癌が恐くて胃の切除を願い出た人がいた」という笑い話を聞きました。確かに胃を取ってしまえば、一生胃癌にはなりません。でも、消化機能が衰えて体が弱まりますし、食道や腸など他の臓器に負担が及びます。体全体からしたら、全く問題解決になっていないのです。

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No.112 大国は、徳で以て小国に恩恵を与えよ

◇大国が生まれるところ、小国に適したところ◇

自然風土や地理的環境によって、大国が繰り返し生まれるところと、成長しても小国に限定されるところがあります。広々した大陸なら大きな国の、小さな島なら小さな国の誕生に適しており、場所に応じた規模というものが自ずとあるのです。

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No.111 小国を安心させるのが、大国の役割

◇大国は下に位置することで、天下を集めることが可能になる◇

立場が上がるほど謙虚になり、表面的な覇気が消えていく。その半面、何とも言えぬ渋い味わい、玄妙にして内から滲み出るような氣力が漲(みなぎ)ってくる。それが道家の理想とする人物像です。

人間ばかりではありません。国家にも「格」というものがあります。
人格ならぬ「国格」で、これが上がるほど、小国に対してへりくだるようでなければならぬと老子は諭します。

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