No.130 また行きたいし次も見たい、もっと奥へ進みたいという余韻

◇あと少しで完成するというところで失敗してしまう◇

あとちょっとのところで何故止めてしまったのか。もう少し続ければゴールに到達したのに。そんな悔いが、誰の人生にも時々起こります。

途中で嫌になる理由とは何か。一番は「飽きてしまう」ということでしょう。
以前のように成果が出ない。成長を実感出来ないから達成感が湧かない。
結局、やっていることの意味が分からなくなる。それで息切れし、気持ちが続かなくなって止めてしまうのです。

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No.129 熱意は大事、強い願いも必要だが…

◇勝とう、勝とうと思うほど負けてしまう◇

相手に勝とう、勝とうと思うほど負けてしまう。お客様に売ろう、売ろうと
迫れば買って貰えない。そういうものだから、もっと肩の力を抜いて楽に行け。
先輩や上役は、スランプに陥った後輩や部下にそう諭します。

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No.128 大きな成功の要諦は、小さな事を成功するまで続けるところにある

◇「辛酸を嘗めた昔の苦労が、その後の自分の基礎になる」◇

松下政経塾「五誓」第一条「素志貫徹の事」の中に、「成功の要諦は、成功するまで続けるところにある」という言葉があります。塾では、毎朝これを唱えました。成功の秘訣は、成功するまで諦めずに続けるところにあるという意味であり、指導者の持つべき大切な心得として、松下幸之助塾長が殊の外重視された精神です。

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No.127 顕在化しないうちに処理し、乱れないうちに治めよ

◇まだこれから進化発展出来るという「柔軟な器」が欲しい◇

第六十四章の意味を少しずつ述べてまいりましょう。「安定しているものは保持し易い」。安定の意味は、先にも述べたコマの例え話の通りです。中心軸にブレが無く、活発に動くことで、まるで止まっているかのように見えてしまう状態が安定です。

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No.126 既に限界に達した現代文明

◇成功しても幸せにはなれない◇

小さい内に処理すれば、何事も難しくない。これは前章で学んだ心得ですが、第六十四章にも同様の内容が出てきます。物事を進める上での注意事項が、さらに示されているのです。

例えば、焦らないで一歩一歩進めるべきことや、野心を抱いたり、固執したりしないこと。また、締め括りをしっかりやることや、知識に囚われないで自然の原理に則るべきことなどが、教えとして出てきます。

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No.125 楽なときほど慎重に対応せよ

◇楽な仕事や動作は、誤魔化しが殆ど利かない◇

「こういうことから聖人は、躊躇(ためら)いながら慎重に、易い事を難しい事と(して対応)する。かくて、終生困難が無いのである」。
これが本章(第六十三章)の締め括りです。

「こういうこと」というのは、「軽はずみな約束」によって「信用が薄くなる」ことや、「安易な事が多」いために却って「困難が多く」なることを意味しています。そういうとき、道家の「聖人は、躊躇(ためら)いながら慎重に、易い事を難しい事と(して対応)する」というのです。

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No.124 外交は防衛の最前線

◇一番の脅威は膨張する中国に移行◇

大東亜戦争後、(極論を言えば)日本の外交はアメリカ追随で事足りました。西側諸国の盟主であるアメリカに、ただひたすら付いて行けばよかったのです。

脅威となる相手国(仮想敵国)はソ連のみ。日米同盟を基本に、北への備えを固めておけば十分という時代があったのです(筆者の若い頃です)。もしもソ連に攻められるとしたら、まず北海道に侵攻してくる。いや新潟あたりに上陸するかも知れない、などという予想もありました。

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No.123 どうしても拒否すべきときは、はっきりと断ろう

◇約束の達人◇

ある人から聞かれた質問です。「約束を必ず守る人というのは、一体どういう人だと思いますか?」。「記憶力が高くて、責任感のある人でしょう」と答えましたら、「もっと大事なことがありますよ。約束を守る達人とは、約束を決してしない人のことなのです」と教えてくれました。

確かに約束をしていなければ、約束を破るということもありません。言われてみればナルホドと思う話であり、実はこれに近いことを老子も述べております。「軽はずみな約束は、必ず信用が薄くなる」と。軽はずみな約束を「軽諾」と言います。軽諾によって信用を薄くしないためには、中途半端な返事をしないよう注意せねばならないという教えです。

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No.122 人間関係の亀裂は、初期段階で“治療”しよう

◇難事はまだ簡単な内に対処し、大事はまだ細かい内に処理せよ◇

人間関係の亀裂というものは、案外小さな事から生じます。きっかけは挨拶をし忘れたことであったり、御礼を言いそびれたことであったりします。

そして「こいつは俺を無視しているな」とか、「有り難うの一言も言えない程度の人間なのか」と思う(思われる)ことになります。既に疑惑が起こってしまったわけで、そこへ同様の現象がもう1~2回重なるとダメになります。

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No121 徳というプラスのエネルギーで相手を包めば上手くいく

◇大きい物を小さくまとめて扱う◇

「愚将は小敵を大にす」という山鹿素行の教えを述べましたが、賢将ならその逆に「大敵を小にす」ということになります。「大敵」は、大きな問題のことです。

大きな問題の“巨大さ”に圧倒されないためには、まず相手の全体像を捉えることから始めるのがいいでしょう。最初は見るだけで怯(ひる)んでしまうかも知れませんが、目を逸らさなければ、次第に対処のポイント(何から手を付けたらいいかなど)があぶり出されてきます。

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