◇しゃしゃり出る社長に、嫌気が差して辞めていった社員◇
老子は「無為を為す」ことを尊びました。「無為」は為さないということですが、本当に何も為さないのかというとそうではありません。積極的に「為さないことを為す」のです。回りくどくて分かり難いかも知れませんが、その真意とするところを受け止めて下さい。
◇しゃしゃり出る社長に、嫌気が差して辞めていった社員◇
老子は「無為を為す」ことを尊びました。「無為」は為さないということですが、本当に何も為さないのかというとそうではありません。積極的に「為さないことを為す」のです。回りくどくて分かり難いかも知れませんが、その真意とするところを受け止めて下さい。
◇相対的に年貢の額は減っていった◇
「人民が飢えるのは、支配者が税金を沢山取るからだ。それで飢えることになる」。老子のこの言葉を聞くと、それはまさに近代に入る前の、我が国の農民の姿であったと思うことでしょう。江戸時代は身分の差がはっきりしており、生かさず殺さずという方針の下、農民は常に搾取に苦しみ、食うや食わずの境遇に喘(あえ)いでいたと。
◇文明の意味や本質そのものから見直すときに来ている◇
お金というものは古代文明の昔から存在しておりましたが、とりわけ現代社会はお金がかかる世の中であり、全ての価値がお金で計られるようになりました。その原因に、欲望民主主義や膨張資本主義があります。
◇大怪我をするのは権力者の側◇
天の裁きによって必ず天罰が下る。だから、人為の処罰はしないで天に任せればいいというのが前章の教えでした。本章はそれに続く内容として、天の司殺者に代わって人民を死刑にすれば、大怪我をするのは権力者の側であると諭しています。
◇天治は、徳治・礼治・法治を包含している◇
徳治・礼治・法治を述べましたが、これらの上に老子の教える「天道による政治」、則ち「天治」があります。天治は徳治・礼治・法治を包含し、これら全体をカムナガラ(自然のまま)に包み込んでおります。(注:「天治」は筆者の造語)。
◇2人は積極的、6人は大勢順応、残りの2人は消極的◇
「2・6・2の法則」を、どこかで聞いたことがありませんか。10人の組織なら、2人は積極的に動き、6人は大勢(たいせい)に従い、残りの2人は消極的、または反発するという分類です。自燃性2割、可燃性6割、不燃性2割と説明する人もいます。
◇本来、天道には善も悪も無い◇
では、そもそも「悪」とは何でしょうか。本来、天道には善も悪もありません。一切が、あるがままに存在し、カムナガラ(カミさながら、自然のまま)に活動しているだけです。人為的な意図や計らいが無いのです。
◇「天網」は悪人を捕らえて逃がさない◇
天地自然の原理を生かせば、人も社会も自ずとよく治まるとのことですが、その働きの一つが「天罰」です。何か悪いことをすれば、自然の報いや天の裁きによって必ず天罰が下る。だから、人為の刑罰はほどほどにして、処罰などという「し辛い事」は、天に任せればいいというのが老子の考え方です。
◇徳治、法治、そして天治◇
人徳を高めれば、人が人を導くことが出来、それによって社会は安定する。
それが、徳を尊ぶ儒家の考え方です。
法と罰によって人が人を裁くことで、世の中の秩序は維持される。
それが、法を重視する法家の見解です。