No.70 人間にとって理想的な社会の規模とは

◇知人に出会って驚くか、知らない人を見て驚くか◇

東京や大阪などの大都会の中で知人に出会うと、その偶然に大変驚いてしまいます。「こんなところで会うなんて、本当にびっくりしました。どこに知り合いがいるか分からないのですから、やはり悪いことは出来ませんね」などと挨拶をすることになります。

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No.69 長い目で見て、徳のある者のほうが伸びていく

◇あるがままの働きを生かせば、自然原理として上手くいく◇

天は「常に(徳のある)善人に味方する」。この善人の「善」は、温順で整った様子を表す「羊」と、問答を示す「言言」が組み合わさった漢字(会意文字)です。美しい言葉を話し、筋の通った行いをするのが善人で、天はそういう徳を積む者の味方になるというのです。

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No.68 天を見習い、道に従い、自由に生きよ

◇やった通りのことが返ってくるのが天の理法◇

本章の締め括りの言葉は「天の理法に依怙贔屓(えこひいき)はない。常に(徳のある)善人に味方する」です。原文は「天道無親、常与善人」で、「天道は親無し」は人口に膾炙(かいしゃ)する『老子』の名言です。

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No.67 武士道書が教える、意見の仕方と注意点

◇ストレス解消や憂さ晴らしのために意見を言うようでは…◇

「大きな怨み」は、面子を潰されたり、仕切り気を損ねたりしたときに買ってしまうということを述べましたが、それに関連して、もう一つ挙げておかねばならないことがあります。それは言葉の問題です。「言葉こそ怨みを買う元になる」ということを知っておかねばなりません。

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No.66 努力はこちら、栄誉はあちら

◇マスコミにとっては、一人で二度オイシイ◇

ところで、無名の人間がマスコミに採り上げられる場合、まずその人の活躍を美談として報道します。やがて名前が周知されると、今度は何かの問題をネタに叩く場合があります。マスコミにとっては、一人で二度オイシイというわけです。

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No.65 地位や名誉などというものは、有ってもいいし無くてもいい

◇意外なほど些細な出来事で、怨みの感情を起こしてしまう◇

こうして、金銭の貸借によってトラブルが生じたとき、己の領分を荒らされて「仕切り気」を損なったとき、面子(めんつ、体面・面目)を潰されて恥をかかされたときなどに、人は怨みの感情を起こすことになります。

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No.63 信用出来る相手を選んでいけば、商売は繁盛する

◇代金を即座に請求したら不粋◇

さて、話を京都の商いに戻します。花街では、花代(代金)をすぐに請求しないのだそうです。即座に金銭の授受をするのは大変不粋なことであり、何ヶ月も経ってから請求書を送るか、集金に伺うのが一般的であったのこと。

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No.62 一見さんお断りの意味

◇花街で威張り散らすという不粋◇

京都には「一見さんお断り」という商い上の習慣があって、今でも花街の敷居は高いと言われています。信用出来る人の紹介を基本とし、価値を分かってくれる客を相手に、しっかりしたサービスを提供するのがその目的です。いきなりやって来る「一見さん」を避けることで、店が客を選び、信用を元に長い付き合いをしていこうというわけです。

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