No.14 三種の神器(天照大御神が示された、誠と慈愛と正義の心)

不思議(ふしぎ)と思うほど尊(とうと)いことは、神代(かみよ)の太古に、天照大御神が孫のニニギの尊に三種の神器(さんしゅのじんぎ)という宝物を授けたことです。ヤタ鏡とヤサカニの曲玉(まがたま)とクサナギの剣(つるぎ)がそれで、これらは大御神のご精神を表しています。

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No.13 かんながらと日本人の道

そして、全体の幸福を考え、平和を建設するための第一の要素(ようそ)は、無私(むし)の心です。すなわち、私心(ししん、自分中心の心)を入れないことです。神の心には、常に私(わたくし)がありません。ただひたすら、日本国全体、世界全体の平和を深く念願しています。

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No.12 神の国(八百万の神々が力を合わせる国)

鎌倉時代が終わった頃、我が国は朝廷が二つに分かれる南北朝の動乱時代に入ります。吉野に南朝、京都に北朝が、約60年間並び立ったのです。

南朝方に、公家でありながら武将としても活躍した北畠親房(きたばたけちかふさ)という人物がいました。親房は、北朝方と対戦する最中(さなか)に、南朝の正統性(せいとうせい)を明らかにした本を書きました。それが『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』で、冒頭に次のように書かれています。

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No.9 大和に都を定めた神武天皇

神武天皇は、天照大御神のご神勅に基(もと)づき、天皇による政治をおこそうとされたのです。でも、その考えを理解して、協力してくれる人々ばかりではありません。どうしても分かってくれなくて、仕方なく戦いになることもありました。天皇は、途中で三人の兄を失いながら、ようやく熊野に上陸し、吉野をへて大和(やまと)に入ることができました。

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No.8 日本国の肇(はじ)まり

では日本国の肇まりは、どうであったのでしょうか。我が国では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)という宇宙全体を照らすくらい尊い神様が神々を率(ひき)い、高天原(たかあまはら)という高貴(こうき、立派でとうといこと)で広々とした場所で熟議(じゅくぎ、よく話し合うこと)されました。そして、この世に平和を建設しようという方針を立て、大御神の孫にあたるニニギの尊(みこと)を高天原から降(くだ)らせました。

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