No.34 欲を出して要求するから怨みが起こる

太陽は、生命の源(みなもと)となる光と熱を、あらゆるものに与えています。
それなのに、御礼(おれい)を求めたりしません。人間は、雨が降ったときに傘(かさ)を貸しただけでも、相手から御礼を言って貰わないと不満を感じてしまいます。なんという醜(みにく)い心でしょうか。

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No.32 太陽は正義の実行者

正義(せいぎ、筋の通った正しい道)

正という漢字は、一に止(とど)まると書きます。気持ちが揺れていると、どちらかに決めることができず、二股(ふたまた)をかけるようになります。
そういうあやふやな態度は取らないで、一つの事をきちっと守り、心を乱さないでいるようすが正です。すなわち、迷いが消えて、意志が定まった状態が正なのです。

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No.30 大人物ほど、小さい事がきちんとしている

確実(正確な太陽をお手本に、信用される人になろう)

どれほど精巧(せいこう)な時計であっても、僅(わず)かながら進みや遅れが生じます。少しも間違いがなくて正確なものを探すとすれば、一番は太陽でしょう。時計が示す時刻を疑うことがあっても、太陽の日の出や日の入りが、今日もきちんと行われるかどうかを疑う人はおりません。

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No.29 同志や仲間を、歴史の人物に求めよ!

超然(ちょうぜん、何を言われても平気でいられるようす)

まだ一人前ではないときほど、いつも毀誉褒貶(きよほうへん、褒(ほ)められたり貶(けな)されたりすること)に心を動かされます。
少し褒められると有頂天(うちょうてん、得意になって思い上がること)になり、少し悪口を言われると、たちまち希望を失って肩を落とし、前に向かおうとする氣力を無くします。

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No.28 相手の地位や身分に囚(とら)われない

慈愛(慈しんで愛すること)

昔から慈愛に富んだ聖者(せいじゃ、偉大な精神的指導者)は沢山(たくさん)いました。慈愛とは、深い愛情で人々を慈(いつく)しむことです。でも、愛情を持ち続けるのは、なかなか大変です。慈愛の永続性において、太陽に及ぶものは他にありません。聖者であっても、太陽には敵(かな)わないのです。

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