◇予測が当たらないのはなぜか◇
「予測なんて、まず当たった試しがない」。「そもそも予測というものは、外れるのが普通だ」。そういう意見を、しばしば耳にします。
◇裸一貫で通用する人間力があって、はじめて肩書きや役職が生きてくる◇
さて、「一」は根本原理であると同時に、「全体を一つに捉える」ということでもあります。一体観によって、部分に囚われない見方をするのです。貴賤なら貴のみに傾かず、高低なら高だけに偏ることなく、玉石ならば玉ばかりに目を奪われません。
◇一は、あらゆるものの基本原理◇
既に述べた通り、生長にも繁栄にもそうさせる要因があり、老子はそれを「一」と表現しました。一は一元の一で、全ての根元です。あらゆる物事を成り立たせる根本原理が「一」なのです。
◇国是が明瞭な時代が、国家の成長期となる◇
明治以降の近現代日本史を振り返りますと、国是が明瞭な時代と成長期が重なっています。明治時代と戦後昭和時代がそれです。その成長を支えたのが、経営理念と国家理念を結んだ企業群でした(国是、国家理念、国の目標。これらは、ほぼ同義の言葉です)。
◇上役に威厳と器量があること◇
【経営の原理原則・第六条】
「社員がトップの志を理解し、自己啓発に熱心であること」
経営理念や行動指針が出来たら、トップをはじめとする上の者(役員・幹部)がこれを守ることが肝腎であると述べました。さらに社員全員に、理念と指針を浸透させていきましょう。そうすれば、トップの志が皆に理解され、それによって一人ひとりの自己啓発が進むことになります。なかなか社員に伝わらないからと言って、決して諦めるようなことがあってはなりません。
◇自由の意味は、何やっても勝手ということか…◇
「言葉の定義を明確にさせよう」ということの解説の続きです。例をもう一つ。
行動指針に「自主性を持って事にあたります」という言葉があったとします。
これを、どう解釈するかです。
◇経営者の心は、経営者になってみなければ分からない◇
経営理念について、もう一つ述べておきたいことがあります。それは、経営理念を作る上での注意事項です。その第一は既に述べた通り、経営者の体をくぐった言葉であるということです。
◇第一は「○○でもって」という具体的表現◇
経営理念に盛り込みたいこと、その第一は「○○でもって」という具体的表現です。はっきりした仕事内容や、何らかの明確な手法が書かれているほうが、理念を読んだときに分かりやすくなります。