No.108 人であれ組織であれ、多くは自分の力で滅びていく

減らすと増え、増やすと減る

がめつくて、事ある毎に損をしないよう注意してばかりいる人は、長い目で見ると、却って損をしているものです。周囲は、その人から少しでも奪われてはなるものかという気分になり、騙されたりしないよう警戒することになります。結局その人は、回りから助けられることが減って、小さい利益に汲々として生活せざるを得なくなってしまいます。

続きを読む

No.107 足りないところを、長所や魅力に転換させる働き

自分の欠点を素直に認めることも重要

周囲を笑顔に変えてしまう沖気は、どこか抜けたところからくる愛嬌によっても生じます。とぼけた感じが回りを和ませる雰囲気を醸し出し、「こんなしっかりした人にも、ボケッとしたところや、足りないところがあるんだ」と、相手に安心感を与えます。

続きを読む

No.106 トップには、茶目っ気やユーモアが必要

「知らぬはトップばかりなり」

陰気と陽気、それらを調和させる沖気の説明をし、発展的に陰陽論の意味を述べたところで、第四十二章の本文に戻ります。

続きは「人の嫌うところは、孤児と寡人と不幸者だ。それなのに王侯は、それらを自称としている」からです。「孤児と寡人と不幸者」は第39章にも出ており、既に説明しています。

続きを読む

No.105 陰気と陽気の落差によって生成力が起こる

陰中陽有り、陽中陰有り

また、陰陽論は造化の思想でもあります。男性と女性の違いが明確なほど結合力が高まり、電気のプラスとマイナスの差が大きいほどエネルギーが強くなるように、陰気と陽気の落差によって生成力が起こることを説きます。宇宙を成立させる造化の力、森羅万象の生成の根源を明らかにするところに、陰陽論の重要な意味があるのです。

続きを読む

No.103 陰陽論とは何か

二元対立ではなく二元共生

さて、ここで「陰陽」について解説を加えておきましょう。陰陽の哲学、すなわち陰陽論とは、物事を陰と陽の二元に大別する東洋思想のことです。

この陰と陽は対極の関係にあり、陰は下に位置するもの、より静かで動かないもの、受動的なものなどを意味します。陽はその反対で、上に来るもの、より盛んで動くもの、能動的なものなどを表します。

続きを読む

No.102 我が社にとっての陽気・陰気、そして沖気とは…

ちょっとした気遣いがあれば、沖気を発生させることが出来る

部分で対立しつつも、全体では調和している。それが自然界の実相だと思います。あらゆる物事を二元的な対立のみで捉えてしまって、全体を見忘れていたら部分観から抜け出せません。目の前の対立を超えたところに共生があるのであり、これを掴(つか)みませんと、全体観の広い世界には出られないのです。

続きを読む

No.101 自立が無ければ共生は起こらない

弱肉強食と食物連鎖

この世は基本的に、対立で成り立っているのか、共生で成り立っているのか。

生物の世界であれば、弱肉強食が普通だから対立に決まっている。いや、群をつくることで子孫を育てている猿などを見れば、そこに共生関係があるのは明らかだ、などと相反する意見が出てきます。歴史観においても、歴史を階級間の闘争の結果と見るものから、国民の協力と努力の賜と見るものまで様々です。

続きを読む

No.99 言葉に振り回されてはいけない

名前が付くと部分になってしまう

宇宙は大きな象だから形が無い、ということを話しました。その宇宙を成り立たせている根本原理が「道」です。道は、普通の感覚で捉えられるレベルを超えた存在であり、それ自体、目には見えません。老子は、そういう様子を「道は隠れていて、言葉で言い表せない」と表現しました。

続きを読む