其の百五十三 密教ヨガに学ぶ神人合一の人生

◇生体を「弱化」させる「誤った生活の持続」を切り替えよう!◇

既に述べた「気性」について、もう少し解説しておきます。

「気」の本漢字(旧漢字)は「氣」と書きます。「氣」は、「米」を炊くときに湯氣(ゆげ)が上がる様子を表しています。湯氣は確かに存在するのだから、氣は有るのか無いのか分からない曖昧(あいまい)なものではなく、はっきりと実在しているエネルギーを意味します。

そして、氣が整っていれば「正氣」となり、乱れれば「邪氣」ともなります。また、氣の現れ方によって、その人の「氣性」というものが生じます。

「気性」は「気性が荒い」、「気性が激しい」というように、生まれながらの氣質や先天的な性質が、強くてしっかりしている状態を表します。この生まれ付きの性分が弱いと、「自分を駄目と思い」込み、「駄目に扱う心の持ち方をつづけて」しまいます。

沖正弘導師は「これが誤見である」と述べ、先天の氣質にまで遡(さかのぼ)って自己を改造し、氣性を転換させるよう促してきます。

さらに、「慢性病は急性病の続きではない」と言われました。急性症状として発症したとしても、それを慢性化させてしまう原因は病原菌等にあるのではなく、生体を「弱化」させる「誤った生活の持続」と、それによる「適応性の変化」にあると。

だから「治さなければならないのは病気ではなく、その人自身に」あり、先天の氣性や、後天の体癖・生活を踏まえた上で、自分に合った自己改造を始めよというのが沖ヨガの教えというわけです。(続く)