其の百十一 努力しさえすれば、日本は必ず甦るし、人類が滅びることも無い…

筆者は高校二年生の三学期のとき(17歳)に、ある啓示を受けました。
「21世紀は人類にとって厳しい時代となるが、それを救うカギが東洋にある。
おまえは東洋を学べ」というものです。それが“声”となって天から降りてきて、腹にストンと落ちたのです。

思い起こせば、小学校6年生くらいから、いわゆる霊感がよく働きました。相手の心が読めたり、次に起こることが分かったり…。そういうときは、モヤモヤした気分になることが多かったのを記憶しています。でもそれらは、分かっても分からなくてもいい、どうでもいい事ばかりでした。

ところが、その17歳のときの啓示以来、それがピタッと止み、モヤモヤする気分が消え、心が晴れ渡りました。自分がこの世に生まれた意味が見えてきたことによって、スッキリしたのだと思われます。おそらく、その啓示を受けるための準備として、小学校6年生頃から5年間ほど、霊感が働く期間が与えられていたのでしょう。

啓示を受けてから、この世には「目に見える世界」と「目には見えない世界」があり、前者はもとより後者も実在の世界として、二つが一つになって存在が構成されていると考えるようになりました。

非力な筆者ごときに、使命を託そうとする「目に見えない存在」がある。
それを仮に神々と呼ぶならば、神々は人類の危機を救おうとなさっているのだなと、私は深く自覚しました。

そうして、日本には世界人類を救う役割があり、神々がそれを強く願っておられる。だから、努力しさえすれば、日本は必ず甦るし、人類が滅びることも無いというのが、筆者の信念となったのです。

その後、18歳のときに、『古事記』冒頭の大和言葉の解釈を元に、大宇宙の生成発展を担うのが人類の使命であるということを説かれている国学者(河戸博詞先生)に出会います。また、20歳のときに、21世紀は東西文明の交代期であり、これから東洋文明が世界の先頭に立つということを述べている文明研究家(文明法則史学の村山節先生)とも出会いました。

筆者にとって、不思議な啓示を受けたり、大和言葉や文明論の師匠に巡り会えたりしたことが、欠いてはならない神秘体験になっていると考えております。そして、それが一番の自己暗示ともなったのです。(続く)