その132 優しさと厳しさ、その落差から指導者としての器量を養え!

思い遣りのある優しさと、怠けることを許さない厳しさ。前者が無いと部下たちは心から付いて来ないし、後者に欠けると部下たちは次第にだらけていきます。

両者のバランスを取ることは本当に大変です。優しさが単なる甘さとなり、厳しさが反感を買うだけパワハラと化し、一所懸命部下をまとめようとしているのに全然上手くいかないと。そのもどかしさに苦しみ、自己嫌悪に陥れば、逃げ出したい気持ちに追い込まれてしまいます。

しかし、リーダーならば兎に角やるしかありません。どうすれば、愛情と威厳の双方を発揮出来、その落差から指導者としての器量を養えるかです。ここは腰を据えて前向きに取り組み、実学として学んでいきましょう!

《孫子・地形篇その四》
「兵士を赤子のように見るから、兵士は一緒になって深い谷へ赴(おもむ)いてくれる。兵士を我が子のように見るから、兵士は一緒になって死を共にしてくれる。

だが、厚くしてばかりで使うことが出来ず、愛してばかりで命令することが出来ず、乱れていても治めることが出来ないようでは、譬(たと)えれば驕り高ぶった子供のようなもので用いようがない。」

※原文のキーワード
兵士を赤子のように見る…「視卒如嬰児」、一緒になって…「与」、深い谷…「深谿」、我が子…「愛子(あいし)」、死を共に…「倶死」、使うことが出来ず…「不能使」、命令することが出来ず…「不能令」、治めることが出来ない…「不能治」、驕り高ぶった子供のようなもの…「若驕子」、用いようがない…「不可用」(続く)