こんにちは。皆様、お元氣ですか。本日は二十四節気の、暑気退かんとする「処暑」ですが、浜松はとても蒸し暑いです。
【ご案内】10月24日(日)朝10時~17時
「京都綜學祭り」が開催されます!
綜學一門が結集する「天の岩戸開き」に、是非ともご参加ください!
会場は御寺泉涌寺(みてらせんにゅうじ) 参加費:四千円
詳細とチラシは、こちらからご覧ください↓
www.facebook.com/events/s/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%B6%9C%E5%AD%B8%E7%A5%AD%E3%82%8A%E4%BA%AC%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8B%E5%A4%A9%E5%B2%A9%E6%88%B8%E9%96%8B%E3%81%8D/440399203769288/
◆日記(8月19日~21日)
・19日(木)政経倶楽部名古屋支部で講義~激変期に生き残るための孫子の兵法
・20日(金)上京し、武道空手シニアコースに参加
・21日(土)東京綜學院講義~中国思想概説:儒家・道家・法家・兵家・陰陽論
評論・随筆
その分野の当事者から声を出そう!
連続する集中豪雨が日本列島を襲っている。昔ならザーッとひとしきり降った後、雨が上がれば、それで外に出られたし洗濯物も干せた。が、今はそうはいかない。波状的に激しい風雨が繰り返され、酷ければ洪水の発生ともなる。
温暖化の原因が、そもそも地球自体が持つ何らかの周期性に理由があるのか、それとも人為に由来しているのかは判然とせぬが、日常化した異常気象によって文明の転換が迫られていることは確かだろう。
この気候の変動と共に、世界情勢も揺れ動く。西の文明の衰亡がアメリカを衰退させ、東の文明の勃興がチャイナを膨張させている。アフガニスタンではタリバンが全土を制圧し、イスラム過激派による動揺が、文明交代期の世界を覆うのではないかと懸念されている。
まさに我々は、地球規模の激変期に身を置いている。この文明レベルの転換期にあたって、自分は一体何をしたらいいのか。それが分からないところに多くの人の悩みがある。
その答は一人ひとり違い、己の原点を再確認しながら見出すべきと思う。自分が取り組んできた仕事や活動の、その原点を今一度直視するのだ。
政治家なら、何に問題を感じ、どんな世の中を創りたくて議員や首長になったのか。経営者なら、何で役に立ち、人々にどう喜んで貰いたくて会社や事業を起こしたのか。社会活動家なら、何のため誰のために運動を始めたのか。
そして、それを決意したきっかけや理由は何だったのかと。
そうした原点を自問自答しつつ、それぞれ当事者として取り組んでいる事柄から、このまま放っておいてはいけない事、今こそ変えるべき事などについて、しっかり声を上げることが大事である。
SNS等が広がったネット社会の今日、誰もが意見を言い易い時代となったが、無責任で感情的な主張や、名誉毀損ともなる誹謗中傷が散見される。それらは、当事者としての責任ある意見ではなく、自分の立ち位置とは無縁の、離れた所からの投げ掛けが多い。それでは、ストレス解消のために大声で叫んでいるのと何ら変わるまい。
何も全ての意見を「当事者としての自分」から発するべきだと限定しているのではない。職業ばかりでなく、趣味やボランティア活動などを通して感じた事を発信する事は本当に素晴らしい。
申し上げたいことは、当事者として自分が関わる中で受け止めてきた問題意識を、この転換期に際して思い切って表明し、その分野の担当者だからこそ知っているエビデンスを元に、的確な解決法を打ち出して欲しいということだ。
いつまでも部外者の感情的な抽象論や、客観性と具体性に欠けた的外れな意見ばかり飛び交っているようではでは、埒が開かないと思うのだ。
そこで、政治・経済・経営・芸術・文化・教育・スポーツ・医療・福祉・環境・・・など各分野において、自分が当事者として取り組んでいることの原点をそれぞれ考察し直し、そこから本来あるべき姿を鮮明に描き、理想と現実のギャップをとことん洗い出し、その差を埋めるところに確固たる志を立て、さらに具体的方法と手順工程を練り上げ、この文明交代期を堂々と前に進んで行くことを提案する次第である。
林ならば思想家という当事者として生きてきた。21世紀の人類の危機を救うため、思想家として綜合学問(綜學)を構築し、それによって人物を育成するところに原点と志があるのだ。
そこで、近代以来の思想的問題点を率直に指摘し、東洋日本思想でもって日本を変え世界を救うということを根気よく訴え続けてきた。そこから寸分ブレることなく、むしろ益々原点を究めていく所存である。