こんばんは。梅雨のじめじめした日が続き、浜松も一日中雨天です。
◆日記（５月１８日～２０日）
・18日（火）浜松・東林志塾で講義～『学術維新原理日本』最終講義 他
・19日（土）オンライン会議２件～出版社（博進堂）、（一社）語り部養成協会
・20日（月）東京綜學院オンライン補講～大和言葉についての質疑応答
【ご案内】
☆伊那谷文明維新塾
日時：５月２９日（土）午後３時～５時１０分 終了後懇親会を予定
演題：『帝範』『臣軌』に学ぶトップと側近の一致協力
会場：駒ヶ根駅前アルパ３階 多目的ホール
参加費：３０００円（席間を開けて行います）懇親会別途２０００円
お問い合せ：０９０・５５２０・５８５８（事務局・長野県議・清水正康さん）
※コロナ情勢によって完全オンラインに切り替える場合があります。
☆日本的経営の根本道場！経世志塾（東京）
日時：６月２日（水）午後６時～８時４５分
演題：「孫子の兵法」第２回 予め勝っておけ、勢いを起こせ、無形となれ 他
会場：未定 参加費：５０００円 ※オンライン初回ご参加無料！
詳細はこちらから→ ex-pa.jp/item/33578
★絵本『やまとことば神話』のイラストレーター白川一郎画伯と林英臣がオンラインで対談します！皆様、是非ともご参加くださいませ。
日時：６月１５日（火）午後７時～８時半
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評論・随筆
言葉は神!? それはどうして？
（質問１）「言葉自体が神」は大和言葉が特にそうだという事でしょうか？
大和言葉の特徴が、言葉そのものを“神のレベル”に引き上げます。原日本語と言える大和言葉は、１音１音が明瞭で、母音（母体となる音）がハッキリ発声され、音節（４８音全て）の段階で既に意味やイメージが現れています。そのため、音そのものに念子（精神エネルギー）が籠もり易く、気持ちを込めた言葉は直ちに言霊となり、言葉がそのまま神（言葉神）となります。従って、言語の原初的な仕組みを強く残している日本語（大和言葉）は、「神の言葉」となり得る性質を強く有している世界の根本言語と言えるのです。
（質問２）「言葉に祈りや想いを込める」。それについてもう少し詳しく知りたいです。
『大言海』という辞典に、「祈る」は「齋宣る（いのる）ノ義」、「齋（い）」は「氣（いき）ノ下略」と出ています。即ち、祈るは「息宣る（いきのる）」の略であるから、吐く息に力を込めながら声に出してこそ「祈り」となります。また、「思ひ」や「想ひ」のオモは、主（おも）や重いのオモに通じ、核心や主体を意味しています。つまり、重要な核心を掴んでこそ、思いを巡らせたことになるのです。祈りも想いも、それを声に出してこそ意味があります。密教のマントラ（真言）、お経、祝詞など、いずれも声をしっかり出しています。
さあ、息に力を込め、核心を掴み、その祈りや想いを元氣よく声に出しましょう！
（質問３）「言葉の使い方」よりも、「言葉に対する関わり方」が大切なのかなと感じました。「言葉が神」であるなら、それを発する私たちも神だなと。そういう受けとめ方で良いでしょうか？
そうです。言葉神を発する我々は「人であると同時に神」なのだから、人は「神の子」と言われました。但し、神様にも人間様にもレベルがありますから、修養を忘れるとたちまち疫病神並の言葉ばかりになってしまいます。関わり方として大事なことはマコト（誠）にあります。言う事と行う事が一致しているのがマコトであり、言えば必ずそうなるのが「マコトの世の中」です。だからこそ、ヤル気の無い言葉や意味の無い言葉を忌み嫌い、「言挙げせぬ国（軽はずみに言葉に出さない国）」という戒めが心得となりました。
（質問４）「ありがとう」と紙に書き、水の入ったコップに貼っておくと水が腐らない程パワーがあると聞きました。「ありがとう」はやまと言葉で考えてもパワーのある言葉なのでしょうか？
「有ること難し」という「有り難う」は、「なかなか有り得ないこと」という意味の大和言葉です。滅多に無いから有り難いわけで、そういうときは感謝の心に満たされて嬉しい気持ちになります。そうして、吐く息に力が入れば心身が整います。その整った状態で紙に文字を書けば護符ともなり、そこから発せられる念子が水にも好影響を与えるのでしょう。
（質問５）関西では、ありがとうと同じような意味あいで「おおきに」を使いますがパワーのある言葉なのでしょうか？
「おおきに（おほきに）」という関西弁には、「私があなたの為にさせていただいた事よりも、もっと大きな御礼やお返しを頂戴しました。本当に有り難う」という意味があります。当然のこと、感謝の念子パワーに溢れた神言葉ですね！（以上は、東京綜學院でいただいた質問です。５月２０日）