チャイナは、神話と歴史が連続していない…

こんばんは。大変寒くなりましたね。

◆器を大きくする学びを欠いたまま、知識ばかり増やす勉強をするから、頭でっかちの小粒ばかりが蔓延(はびこ)り、社会に対立と分断が絶えなくなるのだと思われます。

◆日記(12月18日~23日)
・18日(水)修士論文「清書」作成。デスクワークなど
・19日(木)修士論文「清書」作成。オンライン国学の世界観「クミ(経緯)」講義
・20日(金)修士論文「清書」投函。蒲神明宮・十社参り
・21日(土)大阪・難波神社参拝。関西林勉強会で講義~植芝盛平と愛氣の心
・22日(日)綜學社研修所大掃除。綜學研究会で講義~『学術維新原理日本』
・23日(月)半日を休養にあてる。本メルマガの「連載」を執筆し編集・配信

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【ご案内】
◆「東京・経世志塾」~日本の針路と国家百年の計~ 1月から年6回開催!
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◆「言本師」「姓名師」養成、やまとことば講座
令和7年は西暦2025年、いよいよ文明交代期の最激変期に突入します!
さあ、今こそ「ブレない中心軸」を定めるための学びは如何ですか?
神話+大和言葉は、日本の原点(基底文化)であり、言語(国語)は、日本の「通し柱」です!
令和7年度の、古事記語り部「言本師(ことのもとし)」養成講座、ならびに「やまとことば姓名師(せいめいし)」養成講座のご案内をいたします。

☆第9期 言本師養成講座のお申し込みフォームです。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdqsy_t8cBzChANHfWcK5co1GZ_dSMgUfqLZRJyqq4XfgC0iw/viewform?usp=pp_url
☆一般社団法人綜學社やまとことば語り部養成協会の公式サイトです。
peraichi.com/landing_pages/view/kataribe/
☆第5期 やまとことば姓名師養成講座のお申し込みフォームです。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdpy0ZuLLaLyZjSD_V9eX-9DD6SURb-XcNKFFa-onBoZjulUA/viewform?usp=pp_url
☆やまとことば姓名師養成講座の公式サイトです。
peraichi.com/landing_pages/view/yamatokotoba-seimeisi/

◆「綜医學」講座、来春4月からはじまります!
林英臣が長年に亘って説いてきた、綜合学問である「綜學」。
その各論であり、綜學の実学的集大成とも言える「綜医學」講座を、来年春(4月)から開講します。

医療人には、さらにその天職に自信をお持ちいただくために、
経営者には、会社組織をより“健康体”とするために、
政治家には、天下国家を“生命体”として発展させる「国手」となるために、
家庭人には、身近な人たちの健康増進(免疫力向上)を支える綜医學術者となるために学んでいただきたく存じます。

詳細とお申込は下記からどうぞ!
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfKoNi_b9mkix1rofxJ1sjbnER8qwJS8ItfOyDi9faoDMxANg/viewform

◆note【孫子の兵法・其の42】
指揮系統は、紙に書いた組織一覧表のことではない!
note.com/hayashi_hideomi/n/nc5b8f1fdaf8d

◆note【『大國民讀本』を読む】
戦前の日本がよく分かる~昭和2年刊行『大國民讀本』其の22
皆で話し合って衆知を集めるのは、日本政治の伝統
note.com/hayashi_hideomi/n/n6fd01bbc6b91

◆YouTube「綜医學(日本医学)」の続き…
新シリーズ:密教ヨガに学ぶ神人合一の人生(3)
困るから工夫し、悩み苦しむから、人間は無限に進化する!

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●評論・随筆●

◆チャイナは、神話と歴史が連続していない…(12月17日)

神話と現代が一続きの国。それが日本です。
この事実の重要性を、我々もしっかりと受け止めましょう。

何事も放っておいたら続きません。
日本が「ずっと続く」国柄(くにがら)であることの背景には、国民の並々ならぬ努力がありました。

ちなみにチャイナにも神話はありますが、各王朝の源流が神話とつながっていないため、神話は歴史と別個に扱われます。
そのため、チャイナの神話は「雑史類」に入れられてしまうのです。

◆本当は叩いていなかった山鹿流陣太鼓?!(12月18日)

「赤穂義士」のドラマで、討ち入りの最初に大石内蔵助が太鼓を叩く場面があります。それが「山鹿流陣太鼓」で、内蔵助の「忠義の氣迫」が伝わってきます!

でも、せっかく深夜に討ち入りしたのに、わざわざ吉良方の目を覚まさせるような太鼓の音を出すのは変ですね。だから、本当は叩いていないとも聞きます。

それはともかく、その山鹿流の祖が、江戸時代初期の大学者・兵学者の山鹿素行(やまがそこう)でした。

山鹿素行は、人生の集大成として『中朝事実(ちゅうちょうじじつ)』という本を書きます。書名の「中朝」には、「本朝(我が国のこと)こそ世界の中心」という意味があり、その事実を著したのが『中朝事実』です。

山鹿素行はその中で、革命によって何度も国(王朝)が滅びてきたのが支那(チャイナ)であり、「異民族王朝も数回起こった」と述べています。

◆漢民族は、常に北方異民族の侵入に苦しめられてきた歴史を持つ…(19日)

山鹿素行が指摘している通り、チャイナ史には異民族王朝が何度も登場しています。たとえば、「隋」や「唐」は鮮卑(せんぴ)族の血を引く王朝です。

また、「元」は蒙古(もうこ)族、「清」は満州(まんしゅう)族が建てた王朝です。鮮卑族、蒙古族、満州族、これらはチャイナにとって北方異民族です。

漢民族は、常に北方異民族の侵入に苦しめられてきた歴史を持ち、あの「万里の長城」は、北方の騎馬民族である匈奴(きょうど)の侵入を防ぐために建設されたものでした。

今日、チャイナにとって北方の脅威は、おそらくロシアということになるでしょう。チャイナ国内が不安定になったところへ、朝鮮半島問題等を引き金に中露が対立し、暴発したロシアが南下するという事態にならないことを祈ります。

◆東に位置する日本は東夷(とうい)、つまり東の野蛮な地域…(12月20日)

歴史上、革命による王朝の交代が繰り返され、異民族による支配を何度も受けてきたのがチャイナです。

そのことが、却ってナショナリズムをかき立てるのでしょう。

チャイナは、自国を「中華(真ん中の華)」であるとして尊び、北を北狄(ほくてき)、西を西戎(せいじゅう)、南を南蛮(なんばん)、東を東夷(とうい)と呼んで蔑(さげす)みました。

東に位置する日本は東夷(東の野蛮な地域)、北に位置するロシアは北狄(北の野蛮な地域)となります。

このチャイナのナショナリズムに対して、神代から途切れることなく続いている日本こそ「神国として尊い」ということを、事実によって示した思想家が北畠親房や山鹿素行だったのです。

なお、江戸時代の山鹿素行は、中国を支那(シナ)と呼びました。
支那は秦(しん)に由来する古称で、各王朝を超えて通史的に呼ぶ場合に用いられます。シナは英語ではチャイナ、仏語ではチナ、ドイツ語ではヒナとなります。

◆「天皇」という尊称は、どのように出来たのか…(12月21日)

「天皇」という尊称は、いつ頃出来たのでしょうか?

それは、聖徳太子の時代であり、3回目の遣隋使(西暦608年)派遣のおり、「東の天皇、敬しみて西の皇帝に白す」と国書に記したことが『日本書紀』に出ています。だから、太子がお考えになった可能性が高いです。

法的に定められた「天皇」の尊称としては、天武天皇のときに編纂が開始された、飛鳥浄御原律令(あすかきよみはらりつりょう)に規定されました。

それにしても天武天皇は、国家のグランドデザインを描かれた英邁な指導者ですね!

「天皇」という言葉の成り立ちですが、チャイナ神話の帝王である、「三皇五帝」(さんこうごてい)の中の「天皇・地皇・人皇」からとった可能性もありますが、

それよりも、天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)や天照大御神(あまてらすおほみかみ)の「天」と、冠を被った王である「皇」を組み合わせた言葉であろうと考えます。

なお、天之御中主神や天照大御神は、古事記編纂の原資料の中に出ていて、それを聖徳太子がご覧になっていたと推測します。

◆大和言葉の「す」音は、口を最もをすぼめて発声する音…(12月22日)

「天皇」を、大和言葉で何と言うでしょうか?
スベラミコト、スメラミコト、スベラキ、スメラギなど、いろいろありますが、共通しているのは先頭の「す」音です。

「す」は、口を最もをすぼめて発声する音で、洲(す)、進む、鋭いなどの「す」として、「先へ進んで先頭に立つ」という意味を持っています。

そして、先頭に立てば、全体をまとめることが出来ます。
それを、統べる(すべる)、統ぶ(すぶ)と言い、スベラミコトは「統べるミコト」、スベラキは「強く(キ)統べる者」のことです。

スメラミコトやスメラギも、同様(同根)の大和言葉です。

では、先頭にお立ちになるとはどういうことであり、「天皇の役割」とは何なのでしょうか?

◆政治家の道を選んだ「原点」に戻ろう!(12月23日)

特別な理由は見当たらないのに落選した…そのように嘆く人を、ときどき見かけます。

当選回数を重ねた結果、候補者本人に氣の緩みが起こり、それが選挙スタッフに伝染し、盛り上がりにも緊張感にも欠けてしまい、その結果として落選してしまったのでしょう。

そうならないよう、最初の選挙を思い起こしましょう!何のため・誰のために政治家の道を選んだのかという「原点」に戻るのです!