国民を覚醒させつつ、危機回避への突破口を開くことを期待…

こんにちは。今夜は名古屋(林塾)、明日は京都(綜學院)、明後日は神戸(今啓林会)で、3連戦の講義をします!

◆日記(10月31日~11月1日)
・31日(木)少し丁寧に洗車。実家の両親を見舞う。マイナンの更新手続をする
・1日(金)浜松事務所の神棚の間を掃除し御供物を交換

そもそも人物であるということの第一の条件は、理想を持つということにあります。理想があれば、それに照らして現実の諸問題に対して反省と批判が起こってきます。そこから、しっかりした考え方である「見識」が生ずるものです。

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【ご案内】
◆「綜医學」講座、来春4月からはじまります。
国学の生命観や、高野山大学大学院で学んだ空海密教の教えも盛り込みます!

林英臣が長年に亘って説いてきた、綜合学問である「綜學」。
その各論であり、綜學の実学的集大成とも言える「綜医學」講座を、来年春(4月)から開講します。

医療人には、さらにその天職に自信をお持ちいただくために、
経営者には、会社組織をより“健康体”とするために、
政治家には、天下国家を“生命体”として発展させる「国手」となるために、
家庭人には、身近な人たちの健康増進(免疫力向上)を支える綜医學術者となるために学んでいただきたく存じます。

毎月1回、日曜日に開催します。会場は、関西(大阪)を予定しています。
時間は、午後13時から16時までの3時間で、2時間講義し、1時間は「手当て療法」や「言葉療法」、「呼吸療法」などを実習します(手当て 言の葉 長息 長生き)。

オンライン受講や録画受講も可能ですから、全国どこからでも受講できます。
現在、仮予約を受け付けております。講座内容など、詳細は下記フォームからご覧ください。

※受講料は一講1万円ですが、10回連続のお申込で11回目を無料とさせていただく割引制度も予定しています(但し、飛び飛び参加は不可。リアル参加出来ない場合は、オンラインもしくは録画で受講していただきます)。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfKoNi_b9mkix1rofxJ1sjbnER8qwJS8ItfOyDi9faoDMxANg/viewform

◆【孫子の兵法・その33】
防御と攻撃、どちらもその形勢が相手から分かり難いことが重要
note.com/hayashi_hideomi/n/n51c3a20deaa2

◆【孫子の兵法・その34】 あらかじめ勝っておくのが最高の勝ち方
note.com/hayashi_hideomi/n/n44d3889498f2

◆戦前の日本がよく分かる~昭和2年刊行『大國民讀本』を読む!その18
太陽さん、ありがとお~「太陽主義」~太陽のように生きよう!
note.com/hayashi_hideomi/m/m272a54bb39e7

◆YouTube「綜医學(日本医学)」
綜医學と五感(4) 心覚(サトル)~勘を細やかに働かせて感得するYouTube「綜医學」林英臣チャンネルを、是非ともご覧ください。
ご登録も宜しくお願いいたします。

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●評論・随筆●

◆国民を覚醒させつつ、危機回避への突破口を開くことを期待…(11月1日)

今まさに、日本に新しい社会秩序が生まれようとしています。
それは、数回の国政選挙を経る中で、どんどん見えてくるでしょう。

その中で、米中との外交関係が重要になります。
基本は、アメリカにすがらず、中国になびかず…だと考えます。

つまり、望むのは「自立派保守」の台頭です。

自立派保守というべき新しい政治勢力が、外交において毅然たる態度を貫き、
混迷する政治の主導権を握り、日本を愛する良識派国民を糾合していけば、なんとか亡国を免れることが出来ると考えます。

とくに参政や保守には、ますます国民を覚醒させつつ、危機回避への突破口を開くことを期待します。

◆国家と国民の「いのち」を守ろうとしている政治家は誰か?(11月2日)

これからの政治に必要なキーワードが「いのち」です。

大和言葉の「いのち」は、「息の内」の略だと言われています。
息は呼吸であり、呼吸は、呼息と吸息を繰り返す活動です。
生き生きした呼吸活動によって、生命は維持されるわけです。

さて、「いのち」であれば、健康を高めることが大切になります。
政治において、何の「いのち」を守り、その健康を高めたらいいでしょうか。

それは、国家という「いのち」と、国民の「いのち」だと考えます。
政治を見るとき、どうしても政局争いに目を奪われますが、そこだけに翻弄されてしまうようではいけません。

国家と国民の「いのち」を守ろうとしている政治家は、一体誰なのかを見極める必要があるのです。

追記:国家という「いのち」、それを「国体」と言います。国体は国という体、すなわち国家という命です。

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◆理想と現実のギャップを埋めよ~理想を持つことが人物の第一の条件!◆

理想に酔い、夢を語っているだけでは単なる空想家。現実に埋没し、問題点を挙げて嘆いているだけでは単なる批判屋。どちらも偏っていて、役に立ちそうにありません。

もちろん、本当はこうでなければいけない、本来在るべき姿はこうであるという「理想」がきちんと描かれていることが大事です。と同時に、理想に程遠い実態を把握し、諸問題が山積みとなっている「現実」を冷静に直視し、それを客観的に分析していくことが重要です。そして、これら両者のギャップを埋めるところに志を定めていただきたいのです。

東洋思想家として昭和歴代首相の指南役を務めた安岡正篤(やすおかまさひろ)先生は、『経世瑣言』の中で次のように述べています。その下は、林の意訳です。

「誰でも青年時代は相当の理想家であった者が、女房を持ち子供を持ち、社会的の地位が出来るようになって来ると、理想を失って、終(つ)いには相当所謂(いわゆる)「俗物」になる。元気というものは斯様(かよう)に必ず理想を生むものであるから、出来るだけ理想精神というものが旺盛でなければなりませぬ。人物たることの第一の条件は理想を持つということであって、理想を持つとその理想に照して現実に対する反省批判というものが起って来る。即ち「見識」というものが生ずるのであります。」([1994]安岡正篤『経世瑣言』知致出版社)

青年期には若々しい希望を抱き、いくらでも理想を描くことが出来たのに、結婚し家族が出来、社会的な地位が確立されていくと、それに従って理想を失い、とうとうどこにでもいるような俗人に萎んでしまう者がおります。それは見ていて、大変残念な姿です。

そうならないよう、人間いくつになっても覇氣や元氣を持ちましょう!覇氣や元氣があれば必ず理想が湧いてきます。旺盛で豊かな理想精神を今一度甦らそうではありませんか!

そもそも人物であるということの第一の条件は、理想を持つということにあります。理想があれば、それに照らして現実の諸問題に対して反省と批判が起こってきます。そこから、しっかりした考え方である「見識」が生ずるものです。

この安岡先生の教えを、自分に置き換えてみませんか。まず、大きくは世界と日本、目の前の事では仕事や活動における「理想」を描き出します。次に、「現実」の問題点を出来るだけ素直に書き出します。そうしたら、「理想と現実のギャップ(落差)」を直視しつつ、現実を理想へ高めていくための「志」を立ててみましょう。「私は○○という立場や役割、天職や天分を通して、現実の諸問題をあるべき理想に引き上げます!」と声高らかに志を言挙げしてみてください。

さらに、志によって「理想と現実の落差」をどう埋めたらいいか、具体的な取り組みもいくつか練ってみましょう。それが、戦略から戦術にかけての内容になると思います。

なお、これらを考察する際に、必ず「3つの基本理念」である「共生文明の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」に照らすことを忘れないでください。

本号の一言集約は、「理想(夢)と現実(問題)の落差が、志士人物を育てる」ということに尽きます。会員の皆様の生成ご発展をお祈り申し上げます。(政経倶楽部 日本政経連合総研レポート第90号 令和6年10月22日)