同じ子は、二人といない…

こんにちは。明後日は東京で講義します。
旧体制側に身を置きながら大同団結を導こうとし、最悪の事態を回避した勝海舟の周旋力は見事と言うほかありません!

◆東京・経世志塾 10月2日(水)18時~20時半
会場:お茶の水エデュケーションセンター
演題:「勝海舟」幕府の幕引きを担った人物の、優れた洞察力と死生観
・大事業を仕掛けるくらいの人は、かえって世間から悪く言われるものさ
・勝敗の念を度外に置き、心を虚しくして事変に対処せよ
・アジアの舞台に立って世界を相手にせよ 他
お申込は下記からどうぞ↓
peatix.com/event/3786372?fbclid=IwAR1bmjGMXhhT5kEeNqiV1NOa7M_p1buSh-QaXO25IAUYfPYOHMhAFA_qLyE

◆野党第1党の代表と、与党第1党の総裁が決まりました。
あれこれ批判する人が多いですが、何とか大同団結し、今の日本が持っている
力を最大限に生かして国を守るしか道はないでしょう。

日本は敗戦国です。敗戦とその後の日本弱体化政策によるボディブローは、今頃になって益々効いています。

理想は大切ですが、すぐには元に戻りません。
たとえ10メートル流されても、1メートルは向こう岸に近付く…
そういう根氣と我慢強さが必要です。

憂国のあまり、自暴自棄になってはいけません。
祖国再生に向かって、自分にやれる事、今取り組める事を愚直にやるのみです!

◆日記(9月25日~29日)
・25日(水)やまとことば姓名師養成講座オンライン講義~相性診断法のやり方
・26日(木)高野山大学大学院修士論文「契沖と真言密教」2回目提出
浜松の古社・蒲神明宮参拝。やまとことば国学の世界観オンライン講義~ハジメの原理
・27日(金)林家菩提寺・龍島院にお参りし、実家の両親を見舞う
・28日(土)駒ヶ根・伊那谷文明維新塾で講義~松下幸之助が期待する経営者像
・29日(日)欽明天皇陵にお参りし、仏教の慈悲・利他の精神の興隆を祈る

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【ご案内】
◆来春、「綜医學」講座をはじめます!

自分の身は自分(免疫力)で守る!

林英臣が長年に亘って説いてきた、綜合学問である「綜學」。
その各論であり、綜學の実学的集大成とも言える「綜医學」講座を、来年春(4月)から開講します。

医療人には、さらにその天職に自信をお持ちいただくために、
経営者には、会社組織をより“健康体”とするために、
政治家には、天下国家を“生命体”として発展させる「国手」となるために、
家庭人には、身近な人たちの健康増進(免疫力向上)を支える綜医學術者となるために学んでいただきたく存じます。

毎月1回、日曜日に開催します。会場は、関西(大阪)を予定しています。
時間は、午後13時から16時までの3時間で、2時間講義し、1時間は「手当て療法」や「言葉療法」、「呼吸療法」などを実習します(手当て 言の葉 長息 長生き)。

オンライン受講や録画受講も可能ですから、全国どこからでも受講できます。
現在、仮予約を受け付けております。講座内容など、詳細は下記フォームからご覧ください。
※受講料は一講1万円ですが、10回通しのお申込で11回受講できる割引制度も予定しています。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfKoNi_b9mkix1rofxJ1sjbnER8qwJS8ItfOyDi9faoDMxANg/viewform

◆note「孫子の兵法」その30
敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず!
note.com/hayashi_hideomi/n/n85812a9d0778

◆戦前の日本がよく分かる~昭和2年刊行『大國民讀本』を読む!その18
太陽さん、ありがとお~「太陽主義」~太陽のように生きよう!
note.com/hayashi_hideomi/m/m272a54bb39e7

◆YouTube「綜医學(日本医学)」
綜医學と武道療法~「氣迫」「中心軸」「丹田」
YouTube「綜医學」林英臣チャンネルを、是非ともご覧ください。
ご登録も宜しくお願いいたします。

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●評論・随筆●

◆同じ子は、二人といない…(9月25日)

昔の中学校や高校には、番長(ばんちょう)と呼ばれる“親分”が必ずいて、学校全体の秩序を保ちました。

それと同時に、他校からの“攻撃”があれば、体を張って防衛するということも、番長とその手下たちの重要な役割でした。

番長は、やがて社会に出たら、その貫目(かんめ)を生かして、何らかの「まとめ役」に就いたものです。

学校には、番長以外にも、いろんな子がいます。頭のいい子、運動能力の高い子、手先の器用な子、世話好きな子、性格が穏和な子など…

同じ子は二人といません。人はそれぞれ違っており、「同じもの」という意味の平等は無いのです。

◆一人一人の天分を見出し、それを自分のためだけに使わないよう指導する
(9月26日)
天から与えられた我が持ち分、それを「天分」と言い、天分は人それぞれ違います。

自らに与えられた天分を生かし切って、使命を遂行する。
松下幸之助塾長は、そこに「人間としての成功」があると教えました。
即ち、天分を生かすことで、人は皆、成功者になれると。

天分として頭のいい子は、その知識と知恵でみんなの役に立つ…
天分として身体能力の高い子は、体力を生かしながら世の中の役に立つ…
天分として手先が器用な子は、その能力を生かして物作りに貢献する…
天分として世話好きな子は、その親切心を生かして人の役に立つ…
天分として性格が穏和な子は、その優しさで社会を癒していく…

人それぞれ何かに優れております。それを、天分として世のため・人のために役立てていけば、きっと自分も人も幸せになれるはず…

「教育の本文」は、一人一人の天分を見出し、それを自分のためだけに使わないよう指導するところにあると思うのです。

◆そもそも、デモクラシーって何だろう?!(9月27日)

デモクラシーは、古代ギリシア語を語源とし、人民を意味するデモスと、権力や支配を意味するクラティアを組み合わせた言葉です。

つまり、デモクラシーは「人民による支配」といった意味の言葉であり、これが「民主」と訳されました。

この「民主」も、観念的な言葉であると考えられます。
そもそも「民」はみんな、「主」は一人の中心者を意味します。
民が主ということは、みんなが主なのだから、結局誰も主ではないということになってしまいます。

◆利益は受けたいが、責任は取らない …(9月28日)

もちろん、国民一人一人が主体性を持って政治に関わり、一人一人の責任がきちんと問われるという意味で「民主」と言うのなら分かります。

でも、実態としては、利益は受けたいが、責任は取らないという欲望衆愚政治に堕しております。

自由や平等と同様、身勝手な観念に陥りがちな「民主」を“看板”に掲げていて、果たして本当により良き政治をおこせるのでしょうか。

◆大和言葉の「くに」は、しっかりと生成し結合した存在…(9月29日)

自分の国のことを「我が国」と言いますが、我が国の「くに」とは一体何でしょうか。そもそも我が国は、神代以来、連綿(れんめん)として続いている君主国です。

「くに」の意味は、大和言葉で繙(ひもと)くと、よく分かります。
「くに」の「く」は、組む・括るの「く」で結合を、「に」は匂う・似る・賑やかの「に」で時間と手間によって、ある状態に成育する様子を意味しています。

即ち、しっかりと生成し結合した存在が「くに」なのです。

古事記の冒頭を読むと、宇宙も地球も、しっかり結合しているから「くに」と呼ばれていたことが分かります。

◆主(ぬし)は、一つにまとめる中心者…(9月30日)

君民一体(くんみんいったい)となり、長い時間をかけ、一つの結合体として今に至った「くに」。それが我が国です。

だから「民主」という、民(たみ)を主(ぬし)とする表現は、そもそも日本の国柄には馴染(なじ)みません。

大和言葉で見ますと、民(たみ)の「た」は高い・溜まるの「た」で沢山集まったもの、「み」は実・身の「み」で本質や実質を意味しています。

従って、「たみ」は「くに」を構成する、沢山の“本質”のことです。

主(ぬし)はどうかと言うと、「ぬ」は縫う・塗るなどの「ぬ」で一様にすること、「し」は締める・占めるの「し」で統一を意味します。

「ぬし」は、一つにまとめる中心者のことなのです。

そして、「ぬし」は、一人でなければいけません。