其の百十 志の達成を強く願い、天命に本氣になる!

松下幸之助塾長(松下政経塾)は常々、「強く願う」ことの大切さを説いていました。また、「本氣になる」ことの必要性も語っていました。

志の達成を強く願い、天命に本氣になる。このことを自分に対して、根気よく唱え続けましょう。そうすれば、それらが内部意識(深層意識)に自己暗示となってすり込まれていきます。

沖正弘導師の教えです。

「常に「これはうまく行く、容易だ、必ず成功する、私は健康になる」などの自己暗示によって積極観念を持ち続けねばならぬ。

内部意識は前に述べたように、われわれの生命に働いて、その命ずるままに行動させるものであるから、われわれの内部意識の消極の面を一掃して積極的に改造することが、成功への道であり、われわれに課せられた大きな問題である。」(1960沖正弘『ヨガ行法と哲学』霞ヶ関書房92頁)

強く願い、本氣で取り組みさえすれば必ず成功すると言われたとき、あなたはどう感じるでしょうか。「うん、確かにそうだ!」と思って意志を強める積極的な人から、「頭では分かっているけれど、なかなか行動に移れない」と思う消極的な人まで、いろいろおられることでしょう。

世の中には、強い自己暗示力を持つことで活躍し、成功している人が何人もいます。その中に、常識では考え難い体験を経ることで、「内部意識の消極の面を一掃し」た人たちが多数います。

たとえば、事故や大病で九死に一生を得たときに、見えない世界からメッセージを受け、それ以来、日本人の覚醒や人類の救済に取り組んでいる人がいます。

あるいは、神道や仏教などの修行を積んだ結果、宇宙と自分が一体であることを体感し、この世に生まれた使命をさとり、それ以来、人類の意識レベル向上と世界平和の道を邁進している人がいます。

そういう出来事を、神秘体験と言います。筆者も、17歳のときに受けた啓示によって、自分の天命に50年間取り組んできました。(続く)