コロナ後の今こそ、「理念」と「本物」によって、「推し」てくれる顧客を増やそう!

こんばんは。「日本の夏は亜熱帯」と言われて久しいですが、「最近はもう、亜熱帯ではなくてズバリ熱帯だね」と、思わず呟いてしまいました。

そうしたら隣にいた人が、「熱帯地方から来た人たちは、日本のほうがよっぽど暑い!と言っていますよ」とのこと。

東京駅は今日も人だらけ! いやはや、酷暑!大混雑!そして台風禍の日本に、どうしてわざわざ(日本より涼しい)外国から沢山の観光客がやって来るのでしょうか?! 観光客の皆さん、どうか熱中症に罹りませんように!

◆7日(月)は神戸で講義します!
☆今啓林綜學会(神戸)8月7日(月)午後6時半~9時
・世界と日本の最新情勢解説~日本政経連合総研レポート最新号等より
・じっくり味わい、人生の骨格を養う「論語」講座
会場:神戸一宮神社 社務所
参加費:ビジター3000円 ※直接お越しいただいても大丈夫です。

◆日記(8月1日~2日)
・1日(火)自宅事務所「神棚の間」の清掃とお供物交換
・2日(水)上京し、空手道松濤會本部道場で稽古(約2時間半)、夜は経世志塾で講義(約2時間半)「経営のコツは自分で掴め!」松下幸之助翁

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【ご案内】「言本師(ことのもとし)」養成講座(第6期)

大和言葉で記された日本神話の古事記を、大和言葉の音義(一音一音の意味)をもとに読んでみませんか。

その冒頭に「宇宙のはじめ」「地球の成立」「人間の登場」が順序よく示されていることに大きな感動を起こされるでしょう!

一昨年、それを絵本にしました。絵本をもとにした大和言葉の指導者が「言本師(ことのもとし)」で、言本師は絵本の語り部である「言伝師(ことつたえし)」の育成も行います。これまで言本師養成講座を5期に亘って開き、現在6期生を募集しています。

講義は全4回です(その間にフォローアップセミナーがあります)。
web受講:令和5年 8月22日 9月19日 10月17日の18時半~21時
会場受講:令和5年11月23日10時~17時( 実習、資格審査、修了式 )
※オンラインフォローアップ:第1講から第3講の各講座ののちに、試験対策や言本師としての活動を支援するための会をオンラインにて開催いたします。

受講規約
drive.google.com/file/d/1ysL8zmBGAiKPUxQr3nH2rTNXOCy_M6vq/view
第6期お申し込み
form.run/@kotonomotosi6

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【ご案内】「やまとことば姓名師(せいめいし)」養成講座(第2期)

日本語の一音一音には、発声の仕組みによって生ずる意味あります。それを音義(音の意味)といいます。私たちの運命は、言葉の響きとその意味によって左右されると言っても過言ではありません。

一般社団法人「やまとことば語り部養成協会」では、音義に基づく姓名判断の方法を分かり易く伝授する講座を開いております。それが「やまとことば姓名師」養成講座です。人名はもとより商品名や会社名などについても、その願うところや目指すところに相応しい名前を、大和言葉で考案する手法を身に付けていただきます。

ただいま9月から始まる「やまとことば姓名師」養成講座・第2期生を募集しています。9月~12月の間に、平日夜オンライン受講5回+日曜日会場受講1回にて開催します。詳しくは下記をご覧ください。

「やまとことば姓名師」ホームページ
peraichi.com/landing_pages/view/yamatokotoba-seimeisi/

「やまとことば姓名師」お申込みフォーム
form.run/@seimeisi-2

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●評論・随筆●

コロナ後の今こそ、「理念」と「本物」によって、「推し」てくれる顧客を増やそう!

新型コロナウイルス禍が過ぎ、中小企業に淘汰の波が訪れている。令和5年7月11日付日経新聞朝刊一面記事によれば、「東京商工リサーチが10日発表した2023年上期(1~6月)の倒産件数は前年同期に比べ3割増え」ているという。

コロナ禍対策による「実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)などが企業を支え」てきたが、「支援の期限切れとともに倒産件数が増え」、「元本返済猶予期間が終わ」ることで、「今後も高水準の倒産件数が続くとみられる」とのこと。

また、経済活動が正常化する中で起きている、人手不足(給与水準の上昇)や物価高(燃料や資材の高騰)が倒産の背景にある。そこで「中小は自力を磨かなければ生き残れない」のだから、「最新設備やIT(情報技術)機器の導入で生産性を上げる努力」が必要という。

筆者は、コロナ後の今こそ、政経倶楽部連合会が掲げる「3つの基本理念」の一つ、「公益経済の確立」に則って「経営の在り方」を整えるべきと考える。特に「理念」と「本物」について述べたい。

理念は、「経営における考え方」をまとめたものだ。何のため・誰のための経営か。我が業界の存在価値や役割とは。当社が提供する商品やサービス、システムの意味とは。お客様とは、協力企業とは、世間とは。などについて、経営者としての考え方をまとめたのが理念だ。この理念を元に、重要な決断や判断が下されていくことになる。まさに、経営の原点に通じる公益精神が理念なのである。

本物づくりは、真の競争力を確保するための基本だ。その条件は、独自性を磨くことと、可能な限り品質を最高水準に上げることにある。創意工夫によって独自性を高められれば、安売り競争から脱出可能となり、さらに品質を上げるほうに力を向けられる。多くのお得意先から、「貴社あっての我が社だ」と言ってもらえればOKだろう!

ところで、最近「推し」や「推し活」という言葉が流行っている。アイドルやスポーツ選手ばかりでなく、会社や商品に対しても「推し」による応援を受けるべきではあるまいか。「聖心女子大人間関係学科教授で社会心理学が専門の小城英子氏によれば、「応援する対象(推し)をもつことが精神面の健康維持に寄与することは証明されている」という(令和5年7月28日付日経新聞朝刊「スポーツの流儀 熱烈ファンを生む「推しの構造」」より)。理念と本物によって、「推し」となってくれるファンを増やすことも考えてみたい。

筆者は常々「政治家天命講座」の弟子たちに、「最初に無いものは最後まで無い」と説いてきた。何かを興すときこそ、その最初のときであり、最初の段階に原点があるかどうか、あるならどんな原点なのかをよく考察してみよう。その原点を元に考え方をまとめたものが理念である。

そして、理念は仕事の「苦労の意味」を説明した文でもある。余程でない限り、人間は苦労では潰れないが、苦労の意味が分からなくなると潰れてしまう。理念は、唱えることによって、苦労の意味を酌み取れるものであって欲しい。コロナ後の今、見た目は事業の継続や再開であっても、新たに事を始めているという自覚に立ち、原点確認による理念の考察をしっかり行い、仕事における苦労の意味を明確にしては如何だろうか。その際、理念に書かれた文言の意味を、きちんと定めることを忘れてはならない。「定義付け」である。

政経倶楽部・日本政経連合総研 総研レポート第75号 令和5年7月30日