No.104 ある県庁で目撃した異様な光景…

◆下の人たちは魂を失い、熱意を捧げる対象が分からなくなる

明治天皇は、国家というものは国民精神が剛健でなければ興隆しないと断言されました。その大御心に反して、だらしのない贅沢(ぜいたく)な暮らしにふけっているのは誰でしょうか。それは上に立つ者たちです。

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No.103 上に立つ人々が、世の中を悪くしている

6 社会悪の根源

社会の現状は、善でしょうか、それとも悪でしょうか。もちろん善であり美である部分もありますが、全体的に観て醜悪(しゅうあく)ではないかと思われます。精神生活は常に不安であり、物質生活においても絶えず脅かされています。これは、明らかに善美でない証拠です。

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No.101 世界地図を開けば、その大半が英・蘭・仏・米・伊・露・葡などの属領

5 帝国主義撲滅運動と日本(ていこくしゅぎぼくめつうんどうとにほん)

今日の世界の不安は、言うまでもなく帝国主義が根底にあります。世界平和を念願する者ならば、誰でも帝国主義的な侵略を不快に思うところです。ならば、一体誰が帝国主義を排除し、これを正してくれるのでしょうか。

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No.99 ロシア帝国崩壊後、その侵略主義はますます旺盛に

次にロシアはどうでしょうか。ロシア帝国(ロマノフ朝)は、すでに崩壊しました。しかし、露国の侵略主義は、ますます旺盛になっています。各地に大計画が進められ、中央アジアを支配し、外蒙古(現在のモンゴル国に相当)も圏内に入ってきました。さらに全支那を赤化(共産主義化)して東洋を攪乱(かくらん)し、やがてロシア人の手によって統一しようとしています。

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No.96 第一次大戦後、帝国主義的な膨張を進めた米英

英国は帝国主義の本場ですから、その実行は、いつも世界の先を歩んできました。そして、世界大戦(第一次)で英国の帝国主義はいよいよ完成し、全地球の四分の一を越える領土を占有するに至りました。それにも関わらず、今も武器を納めません。アイルランドはもちろんのこと、インド、エジプト、メソポタミア(イラク)などに軍隊を出し、しきりに攻略を進めています。

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No.97 帝国主義は、戦争の後の講和で消滅させられるようなものではない

帝国と帝国主義の違いが分からないのは日本人ばかりではありません。支那人(チャイナの人)も間違っています。広東(かんとん)の国民党軍は「帝国主義の撲滅のために立て」と盛んに宣伝していますが、その一方でロシアの大帝国主義とは協力しています。ロシアは革命によって共和国になったから、もう帝国主義ではないとでも思っているのでしょうか。それとも、分かっていながらロシアを利用しようとしているのでしょうか。いずれにせよ、真の帝国に住む日本人まで迷うようなことがあってはなりません。

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