いよいよ戦場で両軍が交わるとき、お互い相手の機先を制し、少しでも有利な地を得ようとします。それを「交争」といい、交争が上手くいけば有利な地を得られますが、下手な場合は「危険」な地しか得られません。
もしも将軍が交争を焦り、戦果を上げようとして力み、勢いを起こすために全軍を一気に投入すれば、どうしても大部隊の移動となります。大部隊が動く場合、まさに物資輸送部隊が重荷となって動きを鈍らせ、その後れが全軍の後れとなってしまいます。それならば、装備を捨てて身軽になって進軍すればいいかというと、今度は「動きの遅い物資輸送部隊」が取り残されてしまい、武器や食糧の補給が追い付かなくなります。