紙一枚や、火をおこすときに使う炭(すみ)の欠片(かけら)一個も、それを生かさずに捨ててしまうようではいけません。10キログラムの荷物を背負えない者が、100キログラムの荷物を背負えないのと同じで、一滴の醤油(しょうゆ)や一本のマッチ、小さな電灯(でんとう)の灯りをムダにしてしまい、大切にできないような者に、人間と人格を尊重することなど、できるはずがありません。
こども日本学
No.40 どの程度仲の良い集まりなのかは、人格尊重の度合いに比例する
8 人格及び物格の尊重(人にも物にも、それぞれ個性と価値がある)
「その人らしさ」を人格といいます。人格は、人によって違うところの、人間性や人柄(ひとがら)のことです。人によって違うのですから、人格尊重とは、一人ひとりの個性尊重に他(ほか)なりません。
No.39 団子哲学(だんごてつがく、一つの存在は、多くの協力で成り立っている)
今から述べることは、光りの原理の応用だと思って下さい。
米の粉(こ)が「俺は団子(だんご)の本体だ。この俺がいなければ、決して団子はできない」と威張(いば)っていたとします。そこで、米の粉をそのまま3年置いたままにしたらどうなるでしょうか。そのまま自然に団子に変わるということはありえません。
No.38 闘争は滅亡への道、勝っても滅びてしまう
闘争は滅亡への道です。赤色が闘争によって、すべてを赤色にすれば、そのときが赤色の滅びるときです。青色が闘争によって、すべてを青色にしたときも、青色が滅びるときとなります。ある党が絶対的な大勝利を収めれば、そのときがその党の終わるときとなります。
No.37 赤は赤だけ、青は青だけでやろうとするからダメ
6 光りの哲理(光りが教える、生命が成り立つ仕組み)
太陽は、人間にとって大切な道義や道徳のお手本を示しています。そのことは、すでに述べた通りです。さらに、一切(いっさい)の平和の根本であり、生命の本源となるところの、光りの哲理を教えてくれています。
No.35 祭祀も政治も「まつりごと」
5 日本は徳を以て政治の本とす(日本は徳を政治の基本としている)
日本では、国家を統合する権限が天皇にあり、天皇に替わる存在はありません。天皇は実在の神として、その徳を体現(たいげん)されています。
No.34 欲を出して要求するから怨みが起こる
太陽は、生命の源(みなもと)となる光と熱を、あらゆるものに与えています。
それなのに、御礼(おれい)を求めたりしません。人間は、雨が降ったときに傘(かさ)を貸しただけでも、相手から御礼を言って貰わないと不満を感じてしまいます。なんという醜(みにく)い心でしょうか。
No.33 根には根の義務、葉には葉の義務がある
絶対奉仕(ぜったいほうし、他に比べられるものがないくらい最高の奉仕)
自分を空っぽ(からっぽ)にして、他に仕えることを奉仕といいます。
自分の事は後回しにして誰かのために働いたり、見返りを求めないで相手のために一心に励んだりするのが奉仕です。
No.32 太陽は正義の実行者
正義(せいぎ、筋の通った正しい道)
正という漢字は、一に止(とど)まると書きます。気持ちが揺れていると、どちらかに決めることができず、二股(ふたまた)をかけるようになります。
そういうあやふやな態度は取らないで、一つの事をきちっと守り、心を乱さないでいるようすが正です。すなわち、迷いが消えて、意志が定まった状態が正なのです。