No.51 国家、会社、学校、家庭、それぞれに中心がある

人間社会を見れば、中心や中心者の存在が、いっそう明確(めいかく)になります。国家には元首(げんしゅ)、実務(じつむ、実際の業務)としての政治には首相(しゅしょう、総理大臣のこと)、宗教には教祖、会社には社長、学校には校長、家族には主人(しゅじん、世帯主(せたいぬし)ともいう)がいて、それぞれの中心者となっています。

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No.50 中心が確立して、はじめて物の存在が決まる

第5章 中心主義(中心に向かって一つにまとまろう)

立ち位置を日本に定めて生き、その上で世界に貢献(こうけん)する。これを大日本主義と言い、大日本主義には中心主義も含まれます。

中心主義とは、中心に向かって一つにまとまることを大方針としている考え方のことです。それが「天地の大道」(てんちのだいどう、天地自然の根本的な原理)であることを、二つの項目(こうもく)に分けて説明しましょう。

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No.49 不思議なことに、我が国の名称は日本、国旗は日の丸

我が国は、太陽の精神で建国され、その原理に基(もと)づいて栄えてきました。これからも、この原理に則り、国内では同胞(どうほう、同じ国の人々)が仲良く生活し、外国の人たちとも連携協力(れんけいきょうりょく)して、ますます親睦(しんぼく、仲むつまじくすること)を厚くしましょう。

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No.48 だんだん仲良くなって、心に隔てがなくなる

11 抱擁渾一(ほうようこんいつ、大事に抱かれて一つに混じり合うようす)

宇宙を遍(あまね)く照らすほど、照り輝く神様が天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。日本は、大御神の光のもとに多くの人々が集まり、一つに混じり合って同化(どうか)した国です。そうして、日本民族が創造されました。そこに、日本民族が高い品位と明るさを備えている理由があります。

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No.46 修行が進むと、障害や邪魔が起こることがある

仏教の教典に、次のような教えがあります。

「仏教の修行を重ね、勉強が進むと、いろいろな障害(しょうがい)や邪魔(じゃま)が次々現れてくるものだ。それらに引きずられてしまってはいけないし、恐れて動けなくなるのもいけない。引きずられたら間違った道に迷い込むし、恐れたら正しい修養にならないからだ」(摩訶止観第五、まかしかんだいご)。

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No.45 先を行く人の失敗を見て、自分もそうならないよう戒めよう

10 思想尊重(しそうそんちょう、)

この世に存在する、すべての物に意味があります。意味もなく、偶然(ぐうぜん、たまたま)現れる存在はありません。必ず、原因や理由があって発生し、物となり存在となり、そして結果となります。生物であろうが、無生物であろうが違いはありません。目に見える物質世界と、目に見えない精神世界の区別もありません。この、原因と結果がつながっていることを、因果(いんが)の法則といいます。

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No.44 日本経済の行き詰まりの原因は、職業尊重の精神が欠けているところにある

世の中には、無数と言っていいくらい沢山(たくさん)の職業があります。その、どの一つを抜き去っても、社会全体が困ってしまいます。世の中から農業がなくなれば、食べ物が無くなって困ります。建設業がなくなっても、理髪業(りはつぎょう)が消えても、社会全部が困ってしまうのです。それが正しい仕事であれば、すぐに困るか、段々(だんだん)影響が及んできて困るかは別にして、誰もが大変困ってしまうのです。

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No.43 どんな仕事も尊くて必要

9 職業尊重(仕事を尊ぶ)

◆どんな仕事も尊くて必要

すべての仕事が必要であり、この世に貴(とうと)い仕事も賤(いや)しい仕事もありません。そのことを「職業(しょくぎょう)に貴賤(きせん)なし」といい、子供でも知っていることです。

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No.42 経済には、もっと深い意味がある

また、明治天皇は、日常生活にお用いになる道具や家具を、破れたら繕(つくろ)われ、壊れたら修理され、最後まで大切に使われました。
毎日お詠みになる御製(ぎょせい、天皇陛下のお歌のことで、明治天皇の御製は9万3千首を超えた)も、不要になった封筒を開いてその裏側に書かれ、新しい紙をお用いになるようなことは一度もなかったそうです。

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