こうして自己は、空間的にも時間的にも、限りなく広がった中の一点に立っている存在であるということが分かります。自己は無限性(むげんせい、限り無い性質)を持っているのです。
従って、この無限性に生きる自分を確立するのが、本当の自己実現となります。生き方としては、自分に与えられた資質(ししつ)や能力を、職業や社会貢献を通して発揮(はっき)するのが一番です。無限の自己が実現されていくよう、いっそう仕事や活動に真剣になるべきです。
こうして自己は、空間的にも時間的にも、限りなく広がった中の一点に立っている存在であるということが分かります。自己は無限性(むげんせい、限り無い性質)を持っているのです。
従って、この無限性に生きる自分を確立するのが、本当の自己実現となります。生き方としては、自分に与えられた資質(ししつ)や能力を、職業や社会貢献を通して発揮(はっき)するのが一番です。無限の自己が実現されていくよう、いっそう仕事や活動に真剣になるべきです。
2 自己実現の意義(じこじつげんのいぎ)
この頃、自己実現(じこじつげん)という言葉が頻繁(ひんぱん、しばしば・しきりに)に使用されています。自己実現とは、時間的にも空間的にも自分を大きくし、天から与えられた才能を生かしつつ、自分らしい成功をとげることです。
英国(えいこく、イギリス)の家庭では、母親が子供に「立派な人となって国家の役に立ちなさい」と教えるのだそうです。日本はどうかというと、ただ「偉くなれ」と教えるだけではないでしょうか。
英国人は、自己完成を国家社会に貢献する準備としております。ところが日本人は、単に有名になれば、それでいいと思っているようです。名前を売るためには、友人を利用して騙(だま)したりしようが、人を蹴落(けおと)として自分一人だけ抜け駆(が)けしようが、いちいち気にしたりしません。一日も早く偉くなって名前を売りたいだけなのです。
第10章 結論(けつろん、むすびのことば)
ここまでの解説(かいせつ)で、大日本主義の内容をお分かりいただけたことと思います。日本に立ち位置を定め、日本人であることを深く自覚し、そこから世界に目を向けて生きていくのが大日本主義です。
すでに皆さんは、日本国の優れた点を知りました。そうであれば、ますます学ぶべきことを学びましょう。迷うことなく大日本主義を握りしめ、その一筋(ひとすじ)の道に突入し前進あるのみです。
私たちは、日本の紀元を遠慮(えんりょ)することなく使いましょう。誰かに気をつかって、知らぬふりをしたり隠したりする必要はありません。紀元は、天地と共に変わらぬ国民の誇りです。
4 歴史的優越(れきしてきゆうえつ、日本は歴史が優れている)
我が国は、その位置する場所が優れているということを述べました。さらに、どの国と比べても歴史が優れています。
日本の歴史にも、皇室が身内(みうち)で争ったり、臣下の中に不忠(ふちゅう、忠義に外れていること)の人間が出てきたりしたことがありました。でも、それが試練(しれん)となり、必ず忠臣(ちゅうしん)が現れて皇位(こうい、天皇の位)が守られてきました。
日本列島が民族を養う場所として最善(さいぜん、最もよいこと)であったのは、決して昔の話ではありません。今後も日本は大使命を果たす上で、最も素晴らしい場所なのです。
現実に東西の文明(東洋文明と西洋文明)は、我が国によって融合(ゆうごう、合わさって一つになること)されつつあります。今や世界の潮流(ちょうりゅう、時代の傾向)は、太平洋を舞台に日本を中心として形成されつつあります。
3 地理的優越(ちりてきゆうえつ、日本は国を建てた場所が優れている)
鳥は卵を産む場所を、獣(けもの)は子を産む場所を選びます。また農民は、野菜や草花の苗(なえ)を育てるときに、土がよく耕されている発芽しやすい場所を選びます。
我が国体(こくたい、国柄)と我が民族の優秀さをフランス人が認め、日本と日本人の使命を誉(ほ)め称(たた)えてくれたという話をしました。
でも、一言注意しておきます。日本国民は、決して思い上がってはいけません。もしものときは、神風(かみかぜ)が吹いて日本国を助けてくれると思っている人がいませんか。日本を助けるための神風(かみかぜ)が、いつでも吹くと思ってはなりません。神々の助けが必ずあるとして、他をあてにしているようではいけないのです。
フランス人のポール・リシャール氏が、次のように言われました。
「どの国よりも優れていて、栄誉(えいよ、輝かしい誉れ)ある日本国民の皆さん。どうか、すでに与えられている栄誉を自慢するのではなく、あなたの国に元々(もともと)備わっている使命を誇ってください。