戦い方は土地の性格に応じて練るべきであり、それを九つに分けて
《孫子・九地篇その六》
「敵国に攻め入ったときの道理として、深く入れば戦いに専(もっ
本国を去り、国境を越えて軍隊を進めた所を絶地という。
その中で、道が四方に到達している所を衢地(くち)、深く入った所を重地(ちょうち)、浅く入っただけの所を軽地、背後が険しく前方が狭い所を囲地、行き場の無い所を死地という。
こういうことから私は、
散地では士卒の心を一つにし、
軽地では士卒らを連ねさせ、
争地では後方の軍隊を走らせ、
交地では守りを慎み、
衢地では同盟関係を固め、
重地では食糧を絶やさず、
圮地(ひち)では悪路を通り過ぎ、
囲地では逃げ道を塞ぎ、
死地では生きのびられないことを示す。
そこで、兵士の心情として、囲まれたら禦(ふせ)ごうとし、他に
※原文のキーワード
敵国に攻め入ったときの道理…「客之道」、深く入れば戦いに専ら
孫子は人間心理を巧みに捉えつつ、最も有効となる戦い方を練って
「敵国に攻め入ったときの道理として」、兵士らが戦闘に一意専心
そこで「本国を去り、国境を越えて軍隊を進めた所を絶地と」呼び