英知を磨き高める綜學の講義に一所懸命取り組んでいく

明けましておめでとうございます。
旧年中は誠にお世話になり有り難う存じます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 頓首再拝

◆日記(12月26日~1月2日)
・26日(日)林塾「政治家天命講座」第16期全国合同師走例会一日目(横浜)
・27日(月)同2日目。約70名が参集。塾生提出のワークにアドバイス
・29日(水)自宅兼林事務所の外周りの大掃除
・30日(木)自宅兼林事務所の室内の大掃除
・31日(金)神棚部屋の大掃除、注連縄や御札の交換など
・1日(土)蒲神明宮に初詣。実家を訪問し、氏神様の中島諏訪神社に初詣
・2日(日)長男と次男夫婦が我が家に来訪(里帰り)

●評論・随筆●

☆英知を磨き高める綜學の講義に一所懸命取り組んでいく

今朝の日経新聞一面に、興味を引かれる記事が出ていた。

「コロナ禍の2年で教育の形は大きく変わった。オンライン対応を迫られたことで、多くの教育者がデジタルの利点を認識した。」

こう語るのは、東京大学の藤井輝男学長。(令和3年12月31日付日経新聞「コロナと世界 針路を聞く(5)」)。

私もこの2年で、すっかりオンライン講義が増えた。コロナ禍前は1件もオンライン講義の経験が無かったのだから、増えたどころか超絶の進化と言うべきだろう。「やまとことば國學の世界観」講座など、来年は完全オンラインの講座を企画しているほどの大変化なのだ。

やってみて分かったことの一つが、交通の便やお仕事の事情などにより、リアル参加を諦めていた人たちが随分沢山いらしたということだ。そういう方々にとって、オンライン教育は大変便利であるということがよく分かった。

藤井学長は、コロナ禍によって研究環境が変わったという点も指摘されている。

「コロナという人類共通の脅威に直面したことで、多様な背景を持つ専門家が一つの問題に取り組む現象が生まれている。分野の違う人々が異なる視点で関わる「総合知」の重要性は一層高まる。」(同日経新聞)。

総合的な知恵の重要性が高まり、専門家が集まって一つの問題に取り組む環境が生まれてきたというわけだが、まさにそこに「綜學(綜合学問)」の意義がある。

知の文明法則史学、情の大和言葉・日本学、意の東洋思想・武士道をバランスよく学んでいただく綜學は、部分観(シンプルロケーション)の弊害を超えるための全体学と言えよう。

この綜學によって志士政治家を育てる場が林塾「政治家天命講座」であり、政治家以外の皆さんに綜學を修得していただく場が綜學院(東京・京都)だ。これからも、英知を磨き高める綜學の講義に一所懸命取り組んでいく所存である。(12月31日)

☆思い切って「新しい舞台」に立とう!

SASUKEという体力・筋力や敏捷性を競い合うスポーツ番組がある。
1997年(平成9年)に始まったというから、昨年で25年目となる歴史を持つ。四半世紀の歴史があれば、初期に活躍した者たちは、もはやすっかりレジェンドだ。

参加者らは切磋琢磨しつつ、互いに称え合い励まし合う。交流が進み、芽生える絆と友情自体が、視聴者を感動させるドラマとなっている。

上位の成績を上げる者にとって、SASUKEへの参加は人生そのものだ。それぞれ自宅などに競技施設の難所を再現した器具を設けては、日々の鍛錬に励んでいるというから熱意も努力も桁外れに凄い。

このスポーツ番組を考案した人たち自身、25年間も続くとは思っていなかったのではあるまいか。しかし、すっかりスポーツバラエティ番組として定着している。

昨年末、テレビでSASUKEを視ていて、しみじみ感じた。事業の成功には「新しい舞台」を巧みに創る人と、そこに真剣に乗る人の両者が必要であると。

新しい舞台の創業者は、知恵を駆使し工夫を重ねて開始に至ったことだろうが、周囲の無理解と冷たい嘲笑をくぐり抜けねばならなかったはずだ。また、参加者らは「何もそこまでやらなくても…」と、大なり小なり知人や家から気違い扱いされたのではあるまいか。

開発者は、インスピレーションを働かせる中でド真剣に「新しい舞台」を築き上げる。参加者らは、そこに我が事(自分事)を見出して人生を賭けていく。両者の共通点は、どちらも未来を見出しているという方向性の一致にある。未来を見据えた両者が連携して、オリジナリティ(元祖性)が発揮されていくのである。

これから「新しい舞台」が、どんどん各分野に姿を現す時代となるだろう。新たに誕生するものもあれば、既に起こされている舞台が大いに社会的影響力を高めていく場合もある。

我田引水ながら、小生が約20年前から掲げている「国是担当地方議員構想」や17年前にはじめた「政治家天命講座」、あるいは昨年仕組み作りをした神話語り部資格の「言本師」「言伝師」、それら全ての基盤となっている「綜學(綜合學問)」は、まさに日本改新のためにこれまで取り組んできた「新しい舞台」である。

今年からアフターコロナが進み、いろいろな舞台が次々姿を現してくる。どうせやるなら、思い切って「新しい舞台」に立つべきではあるまいか。判断基準は、そこに未来があるかどうかだ!(1月3日)