明けましておめでとうございます。
旧年中は、本メルマガをご覧くださり誠に有り難う存じます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 綜観 林英臣 拝
◆松田政策研究所チャンネルYouTube対談~視聴数8万回を超えました!
今年のコロナ禍は一体何だったのか、来年以降、世界はどう動くか、日本と日本人の使命とは、そして、自分に出来る事は何か…分かり易いと評判の約36分間です。是非ともご試聴ください!
◆本年最初の講義です! 政経倶楽部連合会・東京例会
日時:1月7日(木)午前8時から
演題:2025年~2050年 最激変期は、これからやって来る!
日本再生へ向け、日本人は原点に帰れ!
会場:ルポール麹町(東京都千代田区平河町2-4-3)
参加費:ビジター1万円
申込: info@seikei-club.jp (担当・眞壁さん)
評論・随筆
大局的発想の出来る政治家や経営者の出番がやって来た!
21世紀は800年毎にやって来る東西文明の交代期であり、その最激変期は2020年~2050年頃となる。この文明法則史学(故村山節先生創始)の大局観が、益々必要となってきた。
世界中を恐怖に陥れたコロナ禍が終わっても、万事収束とはなるまい。文明交代期の変革エネルギーを受け、あらゆる分野で変化が加速していく。二極分化も激しくなる。
まさに激しく動く時代だからこそ、動かないものを持ちたい。揺るぎない信念や、確固たる理念だ。自らに問い掛けてみよう、結局何がしたいのか、それは一体何のためか。
単に周りを見ているだけではダメだ。美味そうな儲け話や、手っ取り早く真似したくなるような他人の成功例に翻弄されてしまうようでは軽過ぎる。キョロキョロしていたところで答は見つからぬ。我が天命について、もっと天に聞き、地に聞き、ミタマに聞くべきだ。
決断力も問われる。いざ決断というときは、その基準に正義を置こう!正しければ、質・量・場、そしてタイミングなどが合って来るはず。歴史や基底文化、伝統精神から外れていないかどうか、将来にとって必要かどうか、子孫に喜ばれる事かどうかも考えてみよう。
では義とは何か。筋を通すことによる生き方や在り方の美しさが義だ。激動期ほど、正義から滲み出てくる竹を割ったような単純な強さが欲しい。正義こそ、勢いの根源なり。
後れを取ることにも注意が要る。救いを待つ人たちのためにも、後れを取ることは避けたい。良い意味での変わり身の速さも必要となる。変えるべき事を変えられず、捨てるべき事を捨てられないようでは誰のためにもならない。正義を元に、感謝しつつ改め、合掌しつつ捨てねばならないときだってある。
そうして、最激変期を乗り越えていくために、全体を観、核心を掴み、流れを読むことを心掛けよう。これらは、問第解決を図るための重要ポイントである。
まず全体を観る。そのために人より一段高い所に立とう。将棋の対戦を横から観察するのと一緒で、全体を俯瞰しながら、双方(自分と相手)の心理と狙いを分析・診断していく。
次に核心を掴む。どこに問題の根っ子があるかを見抜き、解決のカギを握っている人物や今まで埋もれていたキーパーソンを見付ける。治療で例えれば、ツボ所の見立てだ。
続いて流れを読む。いま上り坂なのか下り坂なのか。天井を打つのは、底を打つのはいつか。追い風はどちらに向かって吹いていくのか、などを読み取るよう意識してみよう。
そうして、手順を組み、先手で準備すればいい。問題解決の行程を組み立てて、今出来る事から着実に取り組むのだ。目の前の事を真面目にやっているだけでは、激変期の荒波に足を掬われて終わりかねない。いよいよ日本に、大局的発想の出来る政治家や経営者の出番がやって来た! 潜在能力は、まだ眠っている。
天分を、しっかり生かしていこう!
(日本政経連合総研レポート第44号より)
志士政治家を、綜學によって力強く育てる!
学問が小さいと、人格識見まで小さくなる。政治家のそれが小さければ、政治信条や政策が矮小化していく。このままではいけない。何よりもまず、大きな政治家を育てることで日本の政治を変えていきたい。そう願って政治家天命講座をはじめ、今年で16年目を迎える。
西欧列強の圧倒的な技術力に衝撃を受けた我が国は、明治以降近代国家の建設に邁進した。その結果、瞬く間に世界五大国の一つに数え上げられるまでに成長した。が、要素還元主義に基づく部分観や、行き過ぎた個人主義教育などによって、国民はおしなべて小粒化していった。当然のこと、政治家の度量や貫目も小さくなった。とりわけ戦前では大正時代以降、戦後ではバブル期以降、豊かさに反比例して日本人は小物化した。
今、昨年の新型コロナウイルス禍を原因に、孤独な人々が増え、言いようのない悩みや虚脱感に襲われる国民が増えている。そういう中、林塾の基礎学問である「綜學」が、世間から強く求められていると感じる。
綜學とは綜合学問、即ち全体学のことだ。近代以降バラバラにされた個個人を繋ぎ、自分と周囲、自分と日本、自分と世界を繋いでいく学問である。
綜學の基本に、知・情・意の三本柱がある。「知」は、世界史を大きく掴み、日本史の流れを捉える文明法則史学。この文明論は、21世紀は東西文明の交代期であり、その最激変期が2025年~2050年頃であるということを予測している。
「情」は、「日本に生まれて良かった」という感激を起こし、日本の心を体得させていく大和言葉の日本学だ。「意」では、天分を見出し、天命を確立していくための武士道や東洋思想が基本となっている。
そして、綜學の3つのワークに注目して欲しい。
1「原大本徹」ワーク…原点(素志)は種、大局は根、本氣(立志)は幹、徹底は枝葉
2「人生プログラム」ワーク…人生をどう開花・結実させるかという長期計画
3「5カ年計画+年間計画」ワーク…開花・結実に向かっての中期計画+短期計画
これら長期・中期・短期の「3つの団子」を、志という串で刺し通していく。
あらゆる結果には原因がある。日本に志士政治家が育つ元を、本年も綜學によって力強く起こす所存である。
(一般社団法人・林英臣政経塾 会報「留魂録」令和3年睦月号より)