間もなく新しい日本が誕生する~神話による原点回帰がそのカギ

こんばんは。今日から師走となりました。コロナ禍第3波を否定し難い状況となっている中、年末年始の講座にオンラインの選択が増えてきております。

リアルであれ、オンラインであれ、今という時代の意味と、一人ひとりが生きていく意義を精一杯講義してまいります! 日本改新と文明維新のために!

◆日記(11月26日~30日)
・26日(木)東京・名古屋・京都綜學院「合同オンライン説明会」で講義
・28日(土)東京綜學院・導入オンライン講義~新SSのA型文化を起こそう
・30日(月)四国中央立志会オンライン幹部セミナー~長(をさ)頭(かしら)の心得

◆2日は東京、5日は名古屋、6日は京都、7日は神戸で講義をします。
☆日本的経営の根本道場!経世志塾(東京)
日時:12月2日(水)午後4時~6時半
※リアル&オンラインのハイブリッド講座です!
演題:東洋人の誇りと生き方「論語講座」最終回
会場:湯島聖堂(昌平坂学問所・斯文会館) 参加費:5000円
申込みは下記サイトにて承ります。
ex-pa.jp/item/29879

☆「名古屋綜學院 林ゼミ」第2期・第12回
日時:12月5日(土)午前10時~午後4時
演題:忠臣蔵に涙するうちは、日本は大丈夫~赤穂義士と武士の美学
詳細はこちら→ https://www.facebook.com/events/643203806361145

☆「京都綜學院 林ゼミ」第1期・第11回
日時:12月6日(日)午前10時~午後4時
演題:武士道に学ぶ覚悟と本氣~山鹿素行の教えと葉隠武士道
人生、命懸けとなれる方を選べ! 毎朝毎夕覚悟を据えて常住死に身となれ!
お問い合せは小笹嘉洋(おざさよしひろ)さんへ ozasa57577@docomo.ne.jp
詳細はこちら→ https://www.facebook.com/events/4120971127932602

☆今啓林会(神戸)12月7日(月)午後6時半~9時
じっくり味わい、人生の骨格を養う「論語」講座(31)
志士は天下国家に生きよ! 徳(人間力)を養いつつ説得力を磨こう。他
戦前の日本は思想戦に敗れていた!封印の書『学術維新原理日本』講話(32)
東西文明の綜合融和こそ日本の使命。
人類生活の単位は国家、社会生活の基本単位は家族。他
会場:神戸一宮神社 社務所  参加費:ビジター3000円
電話078・242・3399(今啓パール(株)今井啓介さん)

評論・随筆

間もなく新しい日本が誕生する~神話による原点回帰がそのカギ

「今の時代を生きる意味が分からない」「自分の存在価値が見えない」。そういう悩みを持つ人たちが、今年のコロナ禍で随分増えたなと感じる。要するに、時代と己が繋がらないのだ。

私は、今という時代を認識し、自分の生き方を確立していただくために「綜學」という学問を構築してきた。綜學とは綜合学問の略であり、明治維新以来、西欧から入ってきた部分観(シンプルロケーション)や個人主義の弊害を克服するための実学である。

では、今この時代とは、一体どんな時代なのか。21世紀は東西文明の交代期にあり、西の文明は衰亡し、東の文明が勃興していく。まさに米中対立は、文明転換期に起こり得る典型的な現象と言える。

日本はどうかというと、明治維新以来約150年間続いた欧米文化追従の時代が終わり、新しい日本の社会秩序(SS、ソーシャルシステム)を誕生させる時期に至っている(文明法則史学)。その誕生時期は、間もなくであると予想している。

その新SSの誕生にあたって、我々国民一人ひとりに出来る事がある。それはSSの初期に起こるA型文化創造への参画だ。A型文化はSSの誕生前後から生じ、素朴にして雄大な内容を持ち、民族の基底文化を原点として創造されていく。

英雄伝説的な、正義感に裏打ちされた基本精神が生まれるのも特徴だ。神話は、まさに原点であり英雄伝説でもある。そこで、日本神話を学び、その語り部ともなって日本再生に参加していただきたいと願う。

ところで、天才的な文化が創造されたSSに、古代ギリシアSSとイタリアルネッサンスSSがある。前者はギリシア神話が、後者はギリシア・ローマの古典文化が原点となっていた。ルネッサンスは文芸復興や学芸復興と訳されるが、それは古代文化への原点回帰に他ならない。

両SSとも、都市国家の集合体という自由な環境と、前者ならアテネ、後者ならメディチ家やバチカンによって形成された秩序が、天才達の活動基盤となった。

こうして神話への原点回帰によって、価値ある新しいSSが誕生していくのであり、それがA型文化創造という国民文化運動の目的となる。特に大和言葉で記された古事記が原点回帰には重要で、古事記の冒頭には、宇宙の生成、地球の成立、人類の誕生とその使命が描かれている。人類神話と言っても過言ではない、偉大な創成物語が古事記なのだ。

さて、綜學の内容には「知の学び」として文明法則史学があり、「情の学び」として大和言葉の日本学があり、「意の学び」として東洋思想や武士道がある。

さらに人生を「原点」から見つめ直し、我が事を「大局」的に押し広め、「本気」で取り組める志を立て、それを実現させるための知恵工夫を「徹底」させていく流れが、その基本にある。

学問と立志を結び、天分を生かして生活(実業)を成り立たせ、人生を「日本を変え、世界を救う」ことに繋げていくところに、綜學の意義があるのである。

明治以来の学問は、医学も歴史学も法学も経営学も、何であれ全て西欧中心であった。20世紀までの欧米中心による膨張文明が行き詰まった今、世界の混迷を救うカギは東洋にあり、東西の融合文明が創造されていくところに人類の進む道があると思われる。

この混迷を打開すべく、まず日本に原点回帰のA型文化を起こし、清新な国民精神の勃興によって新日本SSを誕生させ、そこから世界人類を救う道筋を開いていこうではないか! 今とはそういう時代であり、誰にでも役割と存在価値があるのである。