No.62 一見さんお断りの意味

◇花街で威張り散らすという不粋◇

京都には「一見さんお断り」という商い上の習慣があって、今でも花街の敷居は高いと言われています。信用出来る人の紹介を基本とし、価値を分かってくれる客を相手に、しっかりしたサービスを提供するのがその目的です。いきなりやって来る「一見さん」を避けることで、店が客を選び、信用を元に長い付き合いをしていこうというわけです。

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No.59 変わり者扱いされたり、煙たがられたり、嫌われたり…

◇松下政経塾には、通常の組織からはみ出した豪傑が集まっている!?◇

若い頃の筆者は、目上の人に対して臆することなく、はっきりものを言う人間でした。一期生で入塾した松下政経塾でも、年上の職員の皆さんを前に、率直に意見した記憶があります。

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No.58 経営者の仕事は、曲芸の皿回しのようなもの

◇心配することに生き甲斐を感じられるかどうか◇

心配を背負うのは、社長ばかりでなく幹部も同じです。

松下翁は「一つの会社の中では社長が一番心配が多くなければならない。そこにまた社長の生き甲斐がある。それと同じように、百人の人がいる部であれば、その百人の中では一番心配が多いのが部長である。また十人の課であれば十人の中で課長が一番心配が多いということでなくてはならないだろう」(同26ページ)と言われました。

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NO.57 経営の神様が一番よく見た夢

◇心配するのは楽しいことではない◇

「心配は重要な社内情報」だと述べましたが、心配は辛いことですから、これを積極的に好む人はいません。松下幸之助翁も心配を喜んでいたわけではなく、「楽しいことではない」とはっきり言われていました。

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No.56 開いたエレベーターのすぐ前に、松下幸之助翁が立っていらした

◇「何で早くそれを言わんのだ」◇

恥辱や不幸の他、人の嫌がることに心配事があります。経営者なら、何でも溶かし込んでしまう水のように、どんな心配事をも受け入れてしまわねばなりません。それが社長の役割であるということを、松下幸之助翁の教えとして先にも触れましたが、もう少し詳しく紹介しておきましょう。

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No.55 攘夷を貫くための開国

◇打つべき手を先駆けて実行する者の宿命◇

勝海舟が成し遂げた江戸城の無血開城。これは長く続いた幕府を終わらせることですから、徳川政権にとっては最高の「恥辱」であり「不幸」な出来事でした。

高杉晋作が描いた長州藩の門戸解放。実現すれば、西洋人に藩領を荒らされかねませんから、鎖国を守りたい攘夷主義者にしてみれば、この上ない「恥辱」であり「不幸」な方策でした。

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No.54 身内ですら分かってくれない孤独感を、歯を食いしばって耐え抜く  

◇欧米の覇道政治から、東洋の王道政治へ◇

続いて老子は述べます。「弱が強に勝ち、柔が強に勝つ(という原理)は、天下で知らない者はない。だが能く行う者もない」と。水の譬えのように柔弱が剛強に勝つということは、原理として知らない者はいないのに、これを生かせる人はなかなか見当たらないと言うのです。

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