「立ち位置を日本に定めて生きる」ことが大日本主義です。日本人であることに誇りを持ち、自分に与えられた使命を果たしていくのが大日本主義の生き方なのです。
こども日本学
No.10 天照大御神がはじめられ、神武天皇ご即位で完成
日本の国は天地(あめつち)と一緒だから、決して終わることがないという天照大御神のお言葉(天壌無窮の神勅)。その天照大御神がニニギの尊に授けた、三種の神器に込められたご精神。玉は愛情、鏡は誠、剣は正義です。
No.9 大和に都を定めた神武天皇
神武天皇は、天照大御神のご神勅に基(もと)づき、天皇による政治をおこそうとされたのです。でも、その考えを理解して、協力してくれる人々ばかりではありません。どうしても分かってくれなくて、仕方なく戦いになることもありました。天皇は、途中で三人の兄を失いながら、ようやく熊野に上陸し、吉野をへて大和(やまと)に入ることができました。
No.8 日本国の肇(はじ)まり
では日本国の肇まりは、どうであったのでしょうか。我が国では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)という宇宙全体を照らすくらい尊い神様が神々を率(ひき)い、高天原(たかあまはら)という高貴(こうき、立派でとうといこと)で広々とした場所で熟議(じゅくぎ、よく話し合うこと)されました。そして、この世に平和を建設しようという方針を立て、大御神の孫にあたるニニギの尊(みこと)を高天原から降(くだ)らせました。
No.7 日本の原点は建国の精神にある!
2 大日本主義は世界のお手本となる
人間はそれぞれ家庭生活を営んで生きています。それを無視して、すべての人を一カ所に集め、まるで牧場の羊の群れのような単調(たんちょう)な生活をさせることはできません。
No.6 大日本主義は、日本に限定された考え方ではない
1.大日本主義は、日本に限定された考え方ではない
大日本主義は、全ての日本人に共通する主義(考え方)でなければなりません。それによって進めば、国家も国民も共に栄えていくのが大日本主義です。日本主義である以上、まず日本を大事にし、日本人であることを大切にすることから始めます。
と同時に、注意しておきたいことがあります。日本を大事にし、日本人であることを大切にするといっても、外国の利益(りえき)を無視し、自分たちだけ豊かになればいいという狭(せま)い考え方ではないということです。
No.5 第2章 大日本主義の確立(日本人として生きることの決意)
前章で述べた通り、個人も国家も優秀(ゆうしゅう)になるには、しっかりした主義を持ち、ぐらぐら揺れることのない不動の方針を立てねばなりません。
ところが、我が国の思想界(考え方の世界)は混沌(こんとん、はっきりしないようす)としていて、これからどこへ行こうとしているのか全然分かりません。国家を支える大思想の、その本流(ほんりゅう)が確立していないのであり、これ以上の国家の大患(とても心配な病気)はありません。
No.4 無主義では滅びてしまう
どこへ行くのか分からない活動や、方針のない努力ではダメだということくらい誰でも分かりそうなものですが、実際には無主義の人が多いことに驚きます。
部分的で一時的なことなら方針があるのだけれども、大局的(広いこと)で長期的(長いこと)な大方針となると、まったく考えられていない場合が多いのです。
No.3 主義は生命(主義は大方針であり、物事(ものごと)を進める原動力)
また、主義は目標であり、一つに定まった大方針ともいえます。定まった方針のもとで努力すれば、その活動に意味が出てきます。
個人も集団(しゅうだん)も、まず「どう進むのか」という主義・方針を確立(かくりつ)しましょう。そして、忘れていることや抜けている点がないよう、しっかりした計画を立てます。そうすれば、本当に面白味(おもしろみ)のある活動になるはずです。
No.2 第1章 序説(最初の言葉)
1、大国民の要素(立派な国民になるために必要なこと)
イギリス(英国)という国がヨーロッパにあります。イギリスは日本よりも小さな島国でしたが、やがて地球上の4分の1を領土に持つ世界一の大国になりました。大国への成長は、偶然(ぐうぜん)起こったわけではなく、そうなる理由がありました。イギリスには、立派な国民になるための精神の本流があったのです。