「精神の作用」を生かすことで飲食に伴う毒化を防ぐとは、一体どういうことでしょうか。それは、プラスの意識で飲食することによって、食物を真に栄養化させることであり、免疫力を高めることによって、添加物などによる害を極力除去・緩和させよということです。
食物は、感謝して美味しく、喜んで笑って、仲良く会話して頂戴すれば、より命を生かすもとになってくれます。反対に恐怖心や不満、対立心で食事をすれば、心身の乱れによって、せっかくのご馳走も毒に転化すると考えます。恐がって食べることによって起こる「被害の増大」だけは、何としても避けたいものです。
そういえば沖導師は、毒を摂らないことも大事だが、少々の毒なら排泄し浄化してしまえる心身を養うことのほうが、もっと重要だという意味の教えを語っていました。
勿論、精神の作用にも限度があります。いくら毒を緩和させるといっても、青酸カリを飲み、笑っていれば中和されるかといえば、それは無理です。
食物は、動物であれ植物であれ、命がもとになっています。他の命によって食事を頂戴するのですから、そもそも不満や怒りで食べること自体が本当に罰当たりな行為となります。感謝の心で美味しくいただき、我が天命を果たすことで、我が命を養うために食材となってくれた命に報いていくべきでしょう。
この食の安全への取り組みは、政治と個人とではスタンスが少々違うと考えます。政治においては、国民の命を守るため、第一に人体に悪影響のある添加物等の禁止・制限を一心に図らねばなりません。個人においては、今述べたような「精神の作用」も生かしつつ免疫力を高め、可能な限り安全で安心な食べ物を摂取するよう努めるべきと考えます。
いずれにせよ、今すぐ完全は無理でも、出来る事から始めて最善を尽くという姿勢が、政治でも個人でも大事でしょう。(続く)