【特別寄稿】お陰様で大成功!大同団結!大綜學祭り! それをまとめる「棟梁(大棟梁)」とは…

剛腕な英雄的支配者や、強烈なカリスマ的指導者がいたら、どんどん発展するから素晴らしいと思います。でも、そういう人がいなくても構わない。決して目立つわけではないけれども、全体をよく観ながら個々を生かしていく棟梁(とうりょう)がいればいいと。

棟梁の「棟」は「むね」、「梁」は「はり」と読みます。棟は屋根の頂部(建物の一番高いところ)の骨組み、梁は柱と繋がっている横材で、棟と梁によって家が支えられています。これらは柱のようには目立ちませんが、全体を支える要となっています。そういうことから、全体をよくまとめていく人物を棟梁と呼ぶようになったのです。

京都綜學院が主宰し、毎年秋に開催される大会に「大綜學祭り」があり、選ばれた棟梁(大棟梁)が綜學院生と綜學一門の輪(和)を興して全体を統べ括ります。毎年の積み重ねのお陰で、第6回目の今年は一段と盛り上がりました(120名超)。綜學(全体学)を学ぶ者たちによるイベントらしく、理想とする活動体になってきたと感じております。その理想とする様子について、あれこれ思い付くことを箇条書きで記しておきます。

・一流一派の長(おさ)や頭(かしら)と、その同志・仲間たちが参加者となっている
・即ち、自分が自分の教祖となっている(一人一宗)。だから、自由度や自立度が高い!
・例えると、先頭だけが引っ張る機関車ではなく、各車両にモーターが付いている新幹線
・宣伝は熱心だが、強引に広げない。自然に広まっていって、年輪のように成長していく
・素直にお願いし、助け合うけれども(共生関係)、決して無理な強制や強要をしない
・綜學という共通の学びによる「共通言語」があるから、意志が通じ相手への理解が早い
・自慢せず偉ぶらず、相手を見下さず、自分を卑下せず。人と比べる必要の無い場となる
・自分の力量に応じて出来る事を選び、自分に向いた事(天分や個性)をやればいい
・地位や名誉、実績を認め、互いに尊敬し合うけれども、それらの事で優劣を決めない
・全てが必要とされ、互いに認め合うから、基本的に対立や分断と無縁。派閥も不要なり
・個(具材)が生かされつつ、全体(鍋)が一体となって大同団結し真の平等が成立する
・東洋思想(老子や仏教)を学ぶことによって、一人一人が宇宙とつながっていると自覚

では、個性に満ちた具材(人物人財)が集まり、大きな鍋で大同団結するためには、一体何が必要になるのでしょうか。その第一は、「共通の目標がある」ということです。共通目標があってこそ、それぞれの心が一つにまとまります。
人類の共通目標なら宇宙進化、日本の共通目標なら世界一家(八紘為宇)です。
共通目標は、棟梁が皆に示します!

第二は、「居場所がある」があるということです。個性に満ちた各員それぞれに居場所が与えられ、誰一人つまらなそうに手持無沙汰(てもちぶさた)にしている者がいないと。建築なら、全ての職人が生かされ、一切の材木を無駄にしないという棟梁の心得です。

第三は、「イキ(呼吸)が合う」ということです。イキを合わせれば、個性が生かされつつ、互いに輝いてきます。そもそも放っておいたら、バラバラになってしまうのが人間の性です。イキを合わせるコツは、挨拶をしっかり交わすこと、時間など「小さな約束」を守ること、報連相(報告・連絡・相談)を密にすることなどにあり、棟梁が率先します。
(政経倶楽部連合会 日本政経連合総研レポート第116号より)