その24 健康とは中心力がしっかり働き、各部分の個性が生かされている状態…

「何が正しいかを考えるときのヒント」に、もう少しお付き合いください。
続いて、宇宙進化から正しさを考えるときについてです。沖ヨガをはじめ、一般的に東洋日本思想では、個々の人間と大宇宙を繋ぐよう導きます。
あるいは、もともと宇宙と人間は一つなのだから、同根であることを自覚するよう促します。

特に日本思想の場合、古事記冒頭に「宇宙の中心を司る働きや作用」であるところの、アマノミナカヌシの神が現われることからも分かるように、中心をしっかりと尊びます。また、真言密教では、大日如来という根本原理によって大宇宙が広がっていることを説いています。

これらの考え方によって、次のことが言えるでしょう。
・宇宙には中心があり、中心は一つ。
・あらゆる存在は中心から生じ、その力を受けて広がっている。
・広がった個々は、それぞれ個性別の存在であって、同じ物は二つとない。
・個々の存在は互いに関わり合い、タテヨコに繋がっている。

即ち、宇宙には中心力があり、多様化し、連係化し、一体化しているということになります。多様化とは、いろいろな個性で満たされているということです。
連係化とは、個々それぞれが繋がっているということです。
一体化とは、一切の存在が全体として大きくまとまっているということです。

まさにそれが、小宇宙として生命体の仕組みです。生命体はイクタマ(生魂)という中心に統合され、神経・骨格・臓器・器官・細胞など多様な存在が連係しつつ一体となり、新陳代謝や増殖などの生命活動を自律的に行っています。

こういうことから健康ということを考えますと、健康とは中心力がしっかり働いており、各部分の個性が生かされ合っている状態ということになります。
そうして、身体(からだ)と心体(こころ)が霊体(ミタマ)としてバランス良くまとまっていれば、それが生命体として正しい状態ということになるわけです。(続く)